DVD 「真夜中のカーボーイ」

54)「真夜中のカーボーイ」(ジョン・シュレシンジャー

真夜中のカーボーイ [DVD]
 「ブロークバック・マウンテン」がつまらなかったので、優れた同性愛映画を、ということで「真夜中のカーボーイ
が890円だったので購入。
 「真夜中のカーボーイ」をゲイ映画と言うと反発するヒトも居るが、これはしょうがない。何せ小6の時に大阪のABCで、深夜に「淀川長治・おすぎのシネマパラダイス」という番組が放送され、単にフリートークしているだけなのだが、その内容がまた、「愛と希望のナイル」の男同士の友情が良いと淀長が言えば、おすぎは嫌いと言い、じゃあ「モーリス」はと再び淀長。もっと嫌いよと、おすぎ。それよりも「マイ・プライヴェート・アイダホ」の方が遥かに良いわと言う。淀長負けじと「トーチ・ソング・トリロジー」が良いと言い、ようやくここで二人が意気投合し、シメに「真夜中のカーボーイ」が良いわねと二人納得し合うも、淀長は「少年時代」が良かったと言いだし、おすぎが、ガキ大将の子が可愛かったからでしょ、とナパーム投下。淀長、慌て怒りの末におすぎを罵詈雑言で言葉攻めにする、これは妄想でも過剰に言っているわけではない。本当にこんな番組があって、小6の自分は見ていたのだ。ビデオに録画したからその後数年、映画の教科書的番組になった。従って「真夜中のカーボーイ」は当然ゲイ映画だとキメウチしていたのだが、そんなことないとムキになって怒るヒトも居たりする。「太陽がいっぱい」や「恐怖の報酬」のニオワセ方がとても良いと思うのだが。
 因みに前述の番組、ラストはエンニオ・モリコーネの「ニューシネマパラダイス」が流れて映像はスローになり、淀長とおすぎは接吻するのである。
 こんな番組見るんじゃない、と自分の親は怒っていた。