古本 「シナリオ 1969.10」「シナリオ 1969.10」「シナリオ 1975.2」

18)「シナリオ 1974.10」 (シナリオ作家協会) 
19)「シナリオ 1969.10」 (シナリオ作家協会) 
20)「シナリオ 1975.2」 (シナリオ作家協会) 

 18)「私が棄てた女」(山内久)、「キューポラのある街」(今村昌平浦山桐郎)、「非行少女」(石堂淑朗浦山桐郎)収載。100円也。
 19)「赤線玉の井 ぬけられます」(神代辰巳)、「妹」(内田栄一)、「(秘)色情めす市場」(いどあきお)、「秘本 袖と袖」(田中陽造)。長年欲しかった「(秘)色情めす市場」を遂に入手。どうしてあんな大傑作になってしまったのか、ホンの段階でどうなっていたのか、これで一端が分かるかもしれない。学生の頃、天王寺に住んでいたので、通天閣周り飛田は日常的通り道だった。時代がフェンスで隔絶された飛田を昼間にフラフラするのが好きだった。その後に「(秘)色情めす市場」を観て、衝撃を受けた。馴染み深いありきたりだった空間が、恐ろしいまでの映画的空間として存在していた。
 この号は他にも「赤線玉の井 ぬけられます」など遊郭ものが入っていて嬉しい。300円也。
 20)「炎の肖像」(内田栄一)、「宵待草」(長谷川和彦)、「赤線本牧チャブ屋の女」(佐治乾)。読みたかった「宵待草」の脚本がようやく読める。「赤線本牧チャブ屋の女」も。300円也。
 この号の中にジュリーについての一文を悠木千帆(樹木希林)が書いているが、この頃は金髪なのね。誰かに似ていると思えば土屋アンナで、「下妻物語」ロケ中に樹木と土屋はよく一緒に居て話し込んでいたというのが、納得できる気がする。確かに今、「寺内貫太郎一家」を新キャストでリメイクするなら、バアさんは土屋アンナが良い。年齢的にもオリジナル版で30代前半の悠木千帆が演じていたのだから、妙なハナシではない。ジュリ〜と叫ぶにも良いように思う。