雑誌 「映画秘宝 2006年 09月」

58)「映画秘宝 2006年 09月」 洋泉社

映画秘宝 2006年 09月号 [雑誌]
 「スーパーマン リターンズ」へ向けての「スーパーマン4 最強の敵」以降何度となく動いた各企画の纏め。まだクリストファー・リーブが落馬する前に「スーパーマン5」を製作して主演はリーブという情報が出た時、既に時代はティム・バートンの「バットマン」シリーズが始まっており、旧来のキャストでやるつもりなのかと意外に思った記憶がある。
 それにしても「スーパーマン リターンズ」が、仕切りなおしではなく、「スーパーマン」「スーパーマンⅡ 冒険篇」の続編と聞いて驚いたのは、具体的情報が出始めた今年に入ってからだが、デキの悪い子への愛情と言うか「スーパーマンⅢ 電子の要塞」と「スーパーマン4 最強の敵」へ妙な愛着がある者としては複雑な思いだが、本誌によればオープニングのタイトルはデザインもオリジナルと同じで、ジョン・ウィリアムスが鳴り響くとかで、劇場でその段階で泣くのではないかと恐れる。
 後は、ソクーロフ鈴木邦男対談とか。クニーはまだ反対意見があれば討論会しようと言ってるなあ。高校生の頃読んでた、ゴー宣に登場したクニーに受けた初めの印象と変わらない。「太陽」は「ニュース23」の夏休み映画特集でも映像出してきてたし(おすぎの外国人が見たら昭和天皇バカみたいに見える発言に笑う。個人的には大正天皇みたいに見えるの方が高感度高し)、案外平静に受け入れられつつあるのか。
 荒木一郎インタビュー後篇は更に濃厚。コレ、ロングインタビューで本出した方が良い。荒木が池玲子杉本美樹の所属事務所社長だったのは初めて知る。例の常時車移動&京都宿泊は常時中島貞夫邸の荒木が京都・東京間を池と杉本を乗せて移動するハナシが面白い。芹明香伊佐山ひろ子桃井かおりへと至る女優をめぐるハナシもひたすら面白い。
 因みに今号の、しょこたんが表紙になっているコスプレは、「007 ドクター・ノオ」のウルスラ・アンドレスなので、思わず動揺する。方々で話題になっているようだが、そりゃま、ウルスラ・アンドレスだからな。コネリー=ボンドと滝の側で水浴びしてきて上がってきたら、一瞬で服が乾いているというシーンも印象的だが、放射能を容易くシャワーで洗い流したりと荒唐無稽だが、観ていてとても楽しかった。高校の時だったか、数年後の「ゴールデン・アイ」公開に備えて、ちゃんと007をノーカット字幕で観たことがなかったので、最初から観ようと夏休みに「ドクター・ノオ」から順番に観て行ったことを思い出す。