中古VIDEO 「スリ」「東京デラックス」「アタック・オブ・キラートマト・完璧版」「怪物の花嫁」「チャイナシャドー」

17)「スリ」(黒木和雄
18)「平成無責任一家 東京デラックス」(崔洋一
19)「アタック・オブ・キラートマト(完璧版)」(ジョン・デ・ベロ)
20)「エド・ウッド コレクション 怪物の花嫁」( エドワード・D・ウッド・Jr.)
21)「チャイナシャドー」(柳町光男

スリ [DVD] 平成無責任一家・東京デラックス [VHS] アタック・オブ・キラートマト(完璧版) [VHS] 怪物の花嫁 [VHS] チャイナ・シャドー [VHS]
 全て100円。いかにも中古ビデオに相応しい価格。
 17)待望の黒木和雄の新作だと、公開時に今は亡きシネマアルゴ梅田で観たのを思い出す。今村昌平の「うなぎ」にしてもそうだったが、10年近く撮れなかった巨匠が、来るべき本腰作品の為にリハビリ的に小品を撮るんだろ、などと軽く考えて観たら凄い傑作や佳作だった。やはり偉大な監督だと改めて思った。公開時以降観返していないので、楽しみだ。「竜馬暗殺2」として観ても楽しい。
 18)前作の高評価に気をよくして撮ったらシクジッタとされているが、DVD化もされていないし、買っておく。主題歌を出演者達が歌っているのは良いのだが、公開時に『HEY!HEY!HEY!MUSIC CHAMP』に出演して歌っていたが、岸谷五朗は良いとしてもフジのゴールデンタイムで派手に踊り狂う絵沢萠子というのが異物感溢れていた。
 19)キラートマトで思い出すのは、学生の頃に映撮Ⅰの授業で撮ったパロディ「アタック・オブ・カラーチャート」で、監督したヒトがこれやりたいんだと。この枠はアリフレックスSRで5分だか10だかの短篇を撮る(柴田剛監督の「NN-89110」DVDの特典に収録されている「ALL YOU CAN EAT」はこの枠で制作された筈)のだが、内容は自由なので、監督したヒトが撮影時に使用するカラーチャートがヒトを襲うハナシにしたいとのことで、延々カラーチャートがヒトを次々に襲うシーンを撮影した。これはなかなか間抜けな光景で、いかに意外なところからカラーチャートが登場して殺戮を繰り返すがポイントとなった。参考用にスタッフ全員「アタック・オブ・キラートマト」を鑑賞させられたのを思い出す。
 20)不要にエド・ウッドを持ち上げる流れには乗らなかったので、随分たってから一通り観た。「エド・ウッド」自体はとても好きな作品だが。
 21)柳町光男の名前を最初に覚えた作品ではないか。いかにもバブルな時期の雰囲気が漂う。何せ吉田喜重の「嵐が丘」にまであれだけ金が集まってしまう時期だから。田山力哉が両作とも随分罵倒していた。