PFFスペシャルにいつの間にか追加作品

 DVD上映の告知なしやら上映トラブルやらといった上映問題も孕みつつ、やっていることは凄いのに、告知期間の短さのせいかあまり観客動員が巧く行っていないようで、これだけ有名監督の原点を一堂に、ユーロスペースという鑑賞する場、広さとしても申し分ないところで観ることができるだけに勿体無いなとしか思えないのだが、驚いたのはチラシに未掲載の作品が追加上映されることで、

8/4(金)21:00 「錆びた缶空」 松井良彦/「五月雨厨房」 中村義洋/「悲しいだけ」 豊島圭介/「Pellet」 小林和史

 がそれに当たる。
 松井良彦監督の日記を毎度周期的に読んでいるので(安藤政信主演での新作「百年後の黒い瞳」がイン直前まで行きながら頓挫したのは残念だ)、見ていたら「錆びた缶空」をPFFで上映すると書いてある。そんな記憶がなかったので、慌ててチラシを見ても載っていない。サイトを見ると、8/4(金)21:00からの回として載っているが、前はなかった。念のため当初の情報を基に上映作品を書かれていたコチラコチラを確認しても書いていない。やはり、途中で追加したのだ。しかし、それならその旨サイトに注意書きしろよと。
 松井良彦の作品は、そう頻繁に観れるものではなく、「追悼のざわめき」も8年程前にシネ・ヌーヴォ梅田で初見以来、再見の機会を伺っているが最近では中野武蔵野ホールの最終日にやったくらいか。「豚鶏心中」もそうだが「錆びた缶空」もなかなか観られないのだし観たかっただけに危うく見逃すところだった。一観客としては、足を運んでも観られないとか隅でしか観られないというような激混みはウンザリするが、あまりに閑散としているのも寂しいもので、ただでさえ告知が少ないから上映をやっていることすら知られていないのに、チラシ等から落ちている、しかも松井良彦、中村義洋豊島圭介らの作品だけに尚更で、こういった情報が正確に伝わっていないことは腹が立つ。直前まで詳細が発表されなかったので、ブッキングやらに時間がかかったのだとは思うが、もう少し周知徹底できる余裕がなかったのかと惜しまれる。