古本 「映画 この話したっけ」「切られた猥褻―映倫カット史」「キネマ旬報 1988年1月下旬号」

26)「映画 この話したっけ」森卓也ワイズ出版
27)「切られた猥褻―映倫カット史」桑原稲敏 (読売新聞)
28)「キネマ旬報 1988年1月下旬号」(キネマ旬報社

映画 この話したっけ 切られた猥褻―映倫カット史
 京王古書市も終わりかけだが、移動途中に強引に1時間程覗いて購入。
 26)森卓也は映画への姿勢、知識、更には落語、ヴァラエティへの言及等個人的趣向と一致するせいもあり、最も尊敬する一人だが、このヒトにスクリーンサイズや良い上映、悪い上映の見分け方を教えてもらったように思う。
 丁度キネ旬を買い始めた90年代前半にこのヒトの連載があり、隔月で掲載されるのが楽しみだった。今は読んでいて教えられる連載などない。
 それら連載も掲載した本書は、発売時からかなり読み込んでいたので、購入はそのうちと思っている内にここまできた。ま、ワイズ出版だから割高なのだが、古書店でもそう下がらず、それなら新刊で買った方が良いなどと言っていたら買い逃したままだったので、ようやく今日気が向いて購入。1800円也。
 27)こちらも中学の頃発売された筈だが、図書館などであらかた読んでいたこともあり買い逃していた。ただし、その頃は本書で話題に挙げられている作品は全て観られなかったので、現在読み直すと、かなり具体性を持って読むことが出来る。800円也。
 28)「マルサの女2」特集号。確か以前伊丹関係の雑誌等を集めた時は何故かこの号だけ見つからなかった筈で、コピーしてきて済ませた筈だが、どうも買ったのか記憶が曖昧かつ、キネ旬のバックナンバーを全て引越しの度に持ち歩くので膨大な量になってしまい、棚に収まらないので今や所有を確認するのに一苦労だから、もう200円だし買っておく。
 「マルサの女2」では当初、前作の山崎努演じる権藤が都落ちして大阪で岡田茉莉子を教祖に新興宗教を起こすというハナシにするつもりが、山崎努のスケジュールが合わないので新たな敵キャラにしたといったことが語られていて興味深い。但し、山崎努は伊丹の死後、阿川佐和子のインタビューで、伊丹への辛辣なコメントをして出たくないから断ったというようなハナシをしていたが。