DVD 「ユリイカ」「スリ」「いつかギラギラする日」「エアポート’75」「エアポート’77 バミューダからの脱出」

81)「ユリイカ」(青山真治
82)「スリ」(黒木和雄
83)「いつかギラギラする日」(深作欣二
84)「エアポート’75」(ジャック・スマイト) 
85)「エアポート’77 バミューダからの脱出」(ジェリー・ジェームソン) 

ユリイカ(EUREKA) [DVD] スリ [DVD] いつかギラギラする日 [DVD] エアポート’75 [DVD] エアポート’77 バミューダからの脱出 [DVD]
 新大阪へ着くと同時にム〜ンとした熱気でウンザリするが、とりあえず友人に会ったり用件済ませたり、裏DVD屋の新規開拓などをして過ごす。
 で、例によってDVD漁りを。今回購入した5本は全て新品特価で。まず梅田の第三ビル地下で「ユリイカ」2400円、「いつかギラギラする日」1800円だったので購入。
 「ユリイカ」は、公開時に観て以来再見していないが、初めて青山真治で傑作だと思った。この年は「リリイ・シュシュのすべて」や「式日」が公開された年でもあったので、それまでなら、青山ではなく岩井、庵野側だったのが、「式日」のゴミっぷりは論外としても、「リリイ・シュシュのすべて」も初見時は評価が決めかねた。その後DVDで再見してかなり評価が上がったが、劇場で観ただけの中では「ユリイカ」がダントツだった。それが再見でどう変わるか。
 「いつかギラギラする日」は、リアルタイムで深作の新作を観た最初ではなかったか。当分の間、ビデオは発売いたしませんとCMで煽っておきながら普通に半年でビデオ化していたが。好きな作品だが、深作がこの段階でアクションをやるというのが、こんなにも大義名分と考えて考えて作りました感あるものにしなければイケナイのか、などと思ったが、十年以上再見していないので今観返すとどうだろうか。
 82)は1200円。先日100円で中古ビデオで買ってしまったが、1200円なら買うでしょうが。先日のETV特集黒木和雄はかなり面白かったが、「スリ」が抜け落ちていたのが残念だった。戦争三部作に固執するあまり、黒木和雄の別の魅力が欠けていたのは、番組の趣旨上仕方ない面もあるとは言えやはり残念で、個人的にそれまで特集上映で旧作を劇場で観たことはあっても、「スリ」がリアルタイムで劇場で観る初めての新作且つ、魅力あふれる秀作だっただけに忘れ難く、今村昌平の「うなぎ」同様、10年近く撮れなかった監督が、大作の前に軽く一本作ってみた的な軽快さが魅力で、現代劇であることも嬉しい。
 84)85)夫々500円だったので購入。エアポートシリーズは幼少時にテレビで散々観てきたせいで愛着があり、殊に個人的には「エアポート’77 バミューダからの脱出」の海底に飛行機が沈むというのが印象深く、『もう駄目かもしれんね』的な航空機事故に妙に惹かれるのは、ここらの刷り込みが原因ではないかと思われる。画質をチェックしてみたら、テレビ放送時のトリミングされて退色した汚いプリントとは全く異なる美しい発色に驚く。

 因みに裏DVD探検隊の今回の新規開拓は日本橋で。暑いので釜ヶ崎方面は止めておく。今日は免許書やらカードを持っている(以前殺し屋1みたいな奴に、裏ビデオ購入時に1万円渡して釣りが返ってきたのを凝視されて、その後延々飛田遊郭内に到るまで追い掛け回された、リアル(秘)色情めす市場みたいな恐ろしい経験から以降身分証や一定額以上の金を持ってあの地域で裏モノは買わないようにしている)ので、通天閣やあいりん職安近辺はまだしもそれ以上のディープスポットは止めておく。高校の頃から裏ビデオ屋に出入りしていた友人が、今や妻が居るにも係わらず新規開拓を欠かさないので、案内された日本橋の中央通りに面した雑居ビルは、確かに品数の多さと安さで充実していた。ま、とりあえず適当に1枚ずつ買う。以前買ったものに、花岡○ったが登場して妙に物悲しくなったので、平沢○菜子とかあっても見てみぬフリをしてやり過ごす。で、購入時に呼び鈴を押すと、アカラサマなヤクザ顔のオッサンが登場するも至極丁寧な物腰で、この買い方は損やで、もう一枚買ってくれたら更に一枚サービスするし単価が750円になるんで連れの方と相談してみて、と言うので更にもう一枚購入。連れのヒトは高校の頃から画質が悪いと交換しろと怒鳴り込んで謝罪させたりする怖いもの知らずなので、そのあたりのやり取りは任せて、店側からスカウトされるくらい詳しい各作品の内容解説を聞きつつ購入品を決める。