映画の噂 岡本みね子監督作品「幻燈辻馬車」実現の可能性？

　岡本喜八が亡くなった際に、クランクイン寸前まで行きながら頓挫した「幻燈辻馬車」を引き継いで監督するのは岡本みね子が適任と書いたことがあった。
　それだけに今回の記事で、その可能性が開けば良いがと思う。「映画芸術」で「幻燈辻馬車」の完全凍結が書かれていた際には寂しい思いをしたし、再開を願いたい。
　一方で、上記を書いた頃に、トラバされた方は利重剛が良いと書かれていた。又、コチラでは仲代達矢が監督した方が良いとも書かれている。いずれも一理あるので、どれが最も「幻燈辻馬車」にとって幸福なのかという思いがあるが、個人的には、晩年の岡本喜八の現場は言語不明瞭な監督の言葉をみね子夫人が通訳しながら進めていたと言うし、喜八タッチが嫌味なく染み付いた作りをしてくれるのではないかという気がする。