覚書 淀川長治の「日曜洋画劇場」解説がDVD化
放送作の解説から50タイトルを選別して収録。特典に2タイトルが加わり、過去40年の『日曜洋画劇場』で放送された作品リストを掲載した12ページのブックレット付くとのこと。
こういう企画やれば良いのにとよく言っていたが、とても実現はしないと踏んでいたら、唐突に実現してしまった。
実家に残っている『日曜洋画劇場』の録画テープを捨てる前に目ぼしい解説だけでもダビングしておこうかと思っていたので、こういう企画は嬉しい。大体自分が幼少時に観ていた頃からして既にその傾向はあったが、名作が放送される機会は少なくなっていて、今回収録される有名どころの解説は殆ど聞いたことがない。まあ、後年のつまんない映画に無理矢理解説する際の見事な捌き方も楽しかったが。シカゴが舞台というだけで、延々サイレントの頃のシカゴを舞台にした映画やギャング映画のスチールまで出して解説していたのとか。
リアルタイムで観ていた中ではヒッチコックの連続放送とかアガサ・クリスティものとか、『激突!』や『アルカトラズからの脱出』とか『タワーリング・インフェルノ』とかよく覚えている。3歳頃にラストのアレを見るために眠くて朦朧としながらも起きていたのとか思い出す。
放送リストがつくとのことだが、番組開始25周年記念に出た『My Best 37―私をときめかせた女優たち』(小6の時だったが、たぶん記憶ではこれが映画本の買い始めの筈)を購入した際にも巻末に放送全作リストがついていて、こんなのも放送していたのかとか思いつつ読んでいた。70年代後半から80年代前半まで続いていた作品のタイトルをテレビ放送用に長々としたものに変えてしまう悪弊の記録として読んでも面白い。
是非シリーズ化してほしいDVDだ。
12月20日発売。2,500円(税込)
●『日曜洋画劇場40周年記念 淀川長治の名画解説』(REDV-00571 2,500円(税込)
・荒野の用心棒
・史上最大の作戦
・燃えよドラゴン
・ローマの休日
・旅情
・ダーティハリー
・サイコ
・激突!
・ミクロの決死圏
・ハリーとトント
・オリエント急行殺人事件
・暗くなるまで待って
・戦争と平和
・アラビアのロレンス
・サタデー・ナイト・フイーバー
・ベン・ハー
・2001年・宇宙の旅
・シェーン
・エデンの東
・俺たちに明日はない
・ファール・プレイ
・がんばれ!ベア−ズ
・ゲッタウェイ
・ある愛の詩
・アメリカン・グラフィティ
・天国から来たチャンピオン
・スーパーマン
・ゴッドファーザーPART II
・JAWS・ジョーズ
・戦場のメリークリスマス
・普通の人々
・タワーリング・インフェルノ
・アマデウス
・めまい
・キングコング
・プロジェクトA
・ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ
・ゴーストバスターズ
・007/ネバーセイ・ネバーアゲイン
・スター・ウォーズ・ジェダイの復讐
・刑事ジョン・ブック
・ダイ・ハード
・スティング
・羊たちの沈黙
・逃亡者
・シザーハンズ
・レイダース・失われたアーク
・王子と踊子
・ターミネーター
・バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2
≪映像特典≫
・大いなる西部
・ラストマン・スタンディング
http://www.cdjournal.com/main/news/news.php?nno=13443