DVD 『中国女 <完全版>』

135)『中国女 <完全版>』 (ジャン=リュック・ゴダール

中国女 完全版 [DVD]
 HMVのポイントがフルになったので何か買わねばならず、『愛のフィナーレ〜宮川泰傑作撰 in 60’s&70’s』を買うか、散々迷いに迷った末、何故かゴダールの『中国女』を買うという、映画好きの気取った高校生が初めて買ったDVDみたいな選択をしてしまう。先にリマスターの『ワン・プラス・ワン』を買うべきではないのかとも思いつつ。
 まあ、ゴダールは廉価版なら買うことにしているので、最近はやたらと再発で出ているので気にはなる。メモ的に廉価版の未購入分を書いておけば『ジャン=リュック・ゴダール DVD-BOX PART3(『メイド・イン・USA』『カルメンという名の女 -ヘア解禁版-』『ゴダールの探偵』)』、『ワン・プラス・ワン/悪魔を憐れむ歌』『ジャン=リュック・ゴダール DVD-BOX(『ヒア&ゼア・こことよそ』『うまくいってる?』『勝手に逃げろ/人生』『右側に気をつけろ』)』、『ゴダールの決別 デジタルリマスター版』『アルファヴィル』『万事快調』『東風』ぐらいか。いづれも2〜3千円代で買える。まあ、PALの早回し版とかイロイロ言われているものやら、『女は女である HDリマスター版』が出たりもしているのだが、一度DVDで買ったものを買い直すほどのことはないので、ここらを揃えれば良いかなと。個人的には一番好きな『はなればなれに』の廉価版が欲しいのだが。 紀伊國屋だから五千円もするので二の足を踏んでいる。『ドリーマーズ』を許せたのも『はなればなれに』をやろうとする無邪気さに参ったから。
 で、『中国女 <完全版>』のDVDだが、昨年2980円の廉価版で再発売されたものだが、それ以前の高いやつとマスターも同じだと思っていたら、<完全版>と銘打つだけあって、早回し版をNTSCに合わせたので尺が正確になって、ニュープリント、ニューマスターということらしい。以前のDVDはレンタルでも借りたことがあったので見比べると、確かに発色はかなり異なっているので、知らずに買った方としては良かったなと。
 『中国女』自体の初見は、御多分に漏れず1998年のリヴァイヴァルで観た。東京はシネセゾン渋谷だが、大阪はもう跡形もない扇町ミュージアムスクエアで公開された。OMSがリヴァイヴァル・ゴダールの専門館としてずーっとやってきたわけだが、それはもう、上映前に女の子達がグッズを買いまくって始まって15分で寝息が聞こえるという状況を何度も体験させられたことと共に、あのバカデカイ1500円するパンフとか、いかにもな流れに乗って観に行ってたなと思い返す。