映画 『愛する』『それでも』

R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.2 
Cプログラム:いまおかしんじの「夫婦の処方箋」

Cプログラムは本日のみの上映ということで、前2回にポレポレのロビーで居合わせた知り合いは、皆一様に1日のみだから困ると口にした。無理して来るというヒトも居れば、都合がつかないから諦めるというヒトも居た。
 自分も後者に属する方で、行くにしても、21時10分には着くことができない。ならば止めとけば良い。『愛する(愛欲乱れ妻)』はソフト化されていることだし。などと、コトが簡単に済まないのは、もう1本の『それでも(ぐしょ濡れ人妻教師 制服で抱いて)』がソフト化されていないので、見逃すわけにはいかないのだ。それならば、『愛する』は頭10数分見逃すのは仕方ないにしても、せめて『それでも』だけは観ておこうと思い、劇場へ向かう。到着は21時25分頃だった。
 いくら頭に軽く舞台挨拶があったにしても、当然上映は始まっている、筈だった。しかし、実際には、まだ舞台挨拶は続いており、いまおかしんじがボソボソと喋っていた。全く無理だと思っていた上映に間に合ってしまったと喜ぶのも束の間、場内に入って驚いたのは、何と満席なのだ。自分は隅に置かれたパイプ椅子に誘導され腰掛けたが、いくら連日観客動員が好調で7割方埋まっているとは言え、今日のプログラムが1日だけとは言え、イボイボデメキンに比べて知名度の低い2本立てにも係わらず(だから7日間興行を4プログラムで割る際に、このプログラムのみが1日のみになったのだろうが)、満席とは驚いた。
 タチの悪い天邪鬼な観客としては、満員の劇場なんてちっとも嬉しくはなく、補助席に座らされたりした日には(単に上映ギリギリに入ったからそうなったのだが)、不条理な文句をネチネチと垂れたくなるぐらいなのだが、今日は全然そんなことは思わなかった。むしろ、満席に喜び、これで『R18 LOVECINEMA SHOWCASE』シリーズはまだまだ続くなと思う。それにまた上映された2本が圧倒的に素晴らしく、場内の雰囲気共々、幸福な気分に浸れたから、よりそう思うのかもしれないが、脇目もふらず画面に見入った。
 ちなみに、後になって、eigahitokwさんとこで、『それでも(ぐしょ濡れ人妻教師 制服で抱いて)』は、海外盤のDVDは出ていると知り、確認したら確かに出ていた。何で見落としていたのか。買うことに決める。じゃあ、観に行って損したかと言うとそんなことはなく、フィルムで観ることができて幸いだった。

280)『愛する』【成人館公開題:愛欲乱れ妻】 (ポレポレ東中野) ☆☆☆★★

1999年  日本 国映 ビスタ 63分 
監督/今岡信治    脚本/今岡信治     出演/諏訪光代 田中要次 永井健 麻丘珠里 吉沢一子
愛欲みだれ妻 [DVD]

281)『それでも』【成人館公開題:ぐしょ濡れ人妻教師 制服で抱いて】 (ポレポレ東中野) ☆☆☆★★★

1999年  日本 国映 ビスタ 62分 
監督/今岡信治    脚本/今岡信治     出演/諏訪光代 伊藤猛 鈴木敦子 佐藤幹雄