覚書 足立正生×田口トモロヲ トークショー

 来年は『噴出祈願 15歳の売春婦』以来35年ぶりに足立正生の新作劇映画が公開され、同時に若松孝二の『実録・連合赤軍』の公開も予定されているが、二人の新作が同年に公開されるのも35年ぶりのことである。
 『幽閉者 テロリスト』が正月第二弾として公開されるのに合わせて、青山ブックセンターで、足立正生田口トモロヲトークショーが行われる。今や足立正生のハナシを聞くこと自体は珍しくも何ともないが、田口トモロヲ相手に喋るので、またこれまでとは異なる印象のものになると思う。そー言えば『QJ』でガンダムを語る足立正生という企画も、よーやるわと思った。


映画『幽閉者(テロリスト)』公開記念 足立正生×田口トモロヲ トークショー
「解放 解放 解放!!—今解き放たれる『幽閉者(テロリスト)』—」


■2007年1月14日(日)14:00〜16:00(開場13:30〜)
■会場:青山ブックセンター本店・カルチャーサロン
■定員:120名様
■入場料:700円(税込)  電話予約の上、当日ご清算
■電話予約&お問い合わせ電話: 青山ブックセンター本店・03-5485-5511
■受付開始日:2006年12月15日(金)10:00〜
トークショー終了後にサイン会を行います。



イベント内容
待望の足立正生監督、35年ぶりの新作となる『幽閉者(テロリスト)』。
足立正生監督と、主演の田口トモロヲ氏を交えて、新作『幽閉者(テロリスト)』についてのお話や、現場のエピソードなどをお伺いします。


プロフィール
足立正生 (あだち まさお)
1939年福岡県生まれ。日大芸術学部中退後、VAN 映画科学研究所に参加。若松プロで『女学生ゲリラ』などを監督する一方で、若松孝二作品に脚本として参加。“アングラの若き旗手”として注目を集めた。74年にパレスチナに渡り、日本赤軍に参加。2000年に帰国。著書に、「映画/革命」(河出書房新社)「塀の中千夜一夜 アラブ獄中記」(愛育社)など。


田口トモロヲ (たぐち ともろを)
1957年、東京都出身。78年、劇団「発見の会」で舞台デビュー。
89年『鉄男』(監督:塚本晋也)主演をきっかけに、役者として高い評価を得る。以後、映画を中心に、精力的に活動を続け数多くの映画に出演。97年度毎日映画コンクール男優助演賞受賞。03年、映画『アイデン&ティティ』を初監督。NHKプロジェクトX〜挑戦者たち〜」では、5年間にわたりナレーションを担当した。


作品紹介
俺たちは、死んでオリオンの星になるんだ。
空港襲撃作戦のメンバーM。手榴弾の不発で、ひとりだけMは自爆作戦に失敗し、この世界へと残された。彼を待っていたのは悪夢のような水滴拷問。そして豚の飼育と呼ばれる人体実験。糞尿まみれの現実の中、何もできなかった少年時代の苦悶が蘇る。俺はいつだってそうだった。今はどうだ? 自問を繰り返すMの前にあらわれる革命家の幻影。狂気に満ちていくM…。Mの頭は混乱する。原点、存在、精神、肉体、破滅……林檎の香り。俺はいったい何者なんだ!
実力派・田口トモロヲを主演にむかえ、リッダ空港事件の主犯のひとり“岡本公三”をモデルに、心と身体の幽閉状態を描ききった本作。完結を拒む映像と大友良英のつくり出す不穏な音楽との激しくも美しい調和の、足立正生が放つ35年ぶりの新作!
(2006年/日本映画/デジタル作品/113分/ドルビーデジタル)


◆『幽閉者』オフィシャルブック、愛育社より12月下旬刊行予定!
◆『幽閉者』サウンドトラック、HEADZより1月10日発売予定!
幽閉者(テロリスト)


http://www.aoyamabc.co.jp/10/10140/#000160