覚書 『吉田喜重 変貌の倫理』『表象の奈落』(青土社)刊行記念 吉田喜重+蓮實重彦トークショー 「映画とフィクションの新たな地平をめぐって」

吉田喜重 変貌の倫理』『表象の奈落』(青土社)刊行記念 吉田喜重+蓮實重彦トークショー 「映画とフィクションの新たな地平をめぐって」  (青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山)

 ハスミ先生は兎も角、吉田喜重をABCに見に行けるのは、2年前のABC倒産騒ぎでイベントが中止になって以来になる(その間に何かやってた気がするが)。『吉田喜重 変貌の倫理』は、四方田犬彦の『吉田喜重の全体像』との比較としても期待している。しかし、価格には引く。


■2007年1月20日(土) 15:00〜17:00(開場:14:30)
■会場:青山ブックセンター本店内・カルチャーサロン青山
■定員:120名様
■入場料:800円(税込)  電話予約の上、当日ご清算
■電話予約&お問い合わせ電話: 青山ブックセンター本店・03-5485-5511
■受付開始日:2006年12月20日(水)10:00〜


吉田喜重 変貌の倫理 表象の奈落―フィクションと思考の動体視力 イベント内容
日本を代表する世界的な映画監督と評論家によるトークショー。映画とフィクション、そして表象と批評、これら臨界に迫るスリリングな経験とは。
トークショー終了後にサイン会も行います。貴重な機会です。是非ご参加ください。


プロフィール
吉田喜重 (よしだ・よししげ)
60年に『ろくでなし』で監督デビュー以降、『秋津温泉』などで松竹ヌーヴェル・ヴァーグを代表する監督として活躍。『エロス+虐殺』『煉獄エロイカ』『戒厳令』『人間の約束』(サン・セバスチャン国際映画祭銀の貝殻賞と芸術選奨文部大臣賞)や『嵐が丘』は内外で反響を呼ぶ。最新作『鏡の女たち』はカンヌ国際映画祭正式招待特別上映作品となり、世界各地で公開された。08年にポンピドー・センターで全作品の特別回顧上映が決定。主な著書に『小津安二郎の反映画』(岩波書店)他。


蓮實重彦 (はすみ・しげひこ)
映画評論家、97年から01年まで東京大学26代総長を務めた。主な著書に『反=日本語論』(筑摩書房読売文学賞受賞)『監督 小津安二郎』(筑摩書房、仏訳版でフランス映画批評家連盟文芸賞受賞)『凡庸な芸術家の肖像—マクシム・デュ・カン論』(青土社芸術選奨文部大臣賞受賞)『スポーツ批評宣言 あるいは運動の擁護』(青土社)『映画への不実なる誘い—国籍・演出・歴史』(NTT出版)『魅せられて—作家論集』(河出書房新社)『ゴダール革命』(筑摩書房)他。


書籍紹介
吉田喜重 変貌の倫理』 定価:本体3,800円(税別)
世界を代表する映画監督吉田喜重は、これまで映画の本質に鋭く迫りかつ格調ある批評を数多く執筆してきました。その名匠の全軌跡を、映画評論家蓮實重彦がセレクトする作家自身の言葉で辿ります。単行本初収録多数。蓮實重彦による書き下ろし序文と特別対談付き。映画と批評の臨界に迫る、いま読まれるべきアクチュアルなアンソロジーです。


『表象の奈落 フィクションと思考の動体視力』 定価:本体2,400円(税別)
ドゥルーズデリダフーコー、バルトといった現代思想論から、著者の専門であるフローベール論まで。わが国で表象文化論を先導した著者が、理論を超えていま新たに挑発的に煽動する、実践としての「批評」とは何か。「表象の奈落」に陥ることなく〈フィクションと思考〉に潜む運動をスリリングに見出す動体視力とともに、新たな実践の地平が本書に記されています。


http://www.aoyamabc.co.jp/10/10140/#000163