『キムチを売る女』『覆面上映作品』『憂鬱な楽園』『ガルシアの首』『ザ・シャウト』

17)『キムチを売る女』〔芒種/GRAIN IN EAR〕 (シアター・イメージフォーラム) ☆☆☆★★

2005年 韓国・中国 カラー ビスタ 109分
監督/チャン・リュル    脚本/チャン・リュル    出演/リュ・ヒョンヒ キム・パク ジュ・グァンヒョン ワン・トンフィ

『シネマの記憶喪失』発売記念爆音ナイト

シネマの記憶喪失
 考えてみれば、オールナイトも半年以上行ってなかったので久々だが、まあ、手元に上映作品と同じものをDVDなりCSで録画してものを持っていると億劫になってしまうということが多い。
 今回上映される作品の中では『憂鬱な楽園』は公開時に観ている。『ガルシアの首』は劇場では観たことがない。覆面上映の2本は不明にしても、『憂鬱な楽園』は10年前に観たきり(初めてシネ・ヌーヴォで観たのがこの作品だ)だし、爆音で観れるならそれは観たいなと。『ガルシアの首』は残念ながらDVD上映で、本来フィルム作品をDVD上映するようなものには行きたくないのだが、爆音だし、『シネマの記憶喪失』だし、行くことにする(結果的には上映作品『憂鬱な楽園』を除く3本がプロジェクター上映だったのは残念だったが)。
 で、当日券・整理券を21:30から発売するというのだが、劇場に向かうタイミングの読みが難しい。阿部和重×中原昌也トーク付きなので動く層は想定がつくのだが、寒空の下、そう何時間も前に並ぶ気力はなく、結局夕方から観ていた『キムチを売る女』の上映が終了した8時半に渋谷から吉祥寺へ移動し、チケット発売開始の10分前に到着するようにしておく。この段階で激混みなら引き返そうと。オールナイトを立ち見とか冗談ではないので。バウスに着くと、既に商店街前まで列が出来ていたので一瞬焦るが、キャパ300の劇場で自分は120番だったので大丈夫だなと。実際席も、オールナイト時は毎度後方の真ん中を好むのだが、そこがうまく取れたし、全く問題なかった。場内は満席、通路への座り見客も多数という盛況ぶりだった。
 このところ昼夜逆転している御蔭で睡魔も一度も訪れることなく最後まで観れたし。

18)『[覆面上映作品]』 (吉祥寺バウスシアター) 

年  カラー  分
監督/    出演/
 1本目の正式タイトルがわからん。中原昌也が何か言ってたけど聞き逃した。boidにでもそのうち書くだろうから、参照して後日記入。または行ったヒトで知ってるヒト居たら教えて。


阿部和重×中原昌也トーク

 鬼の面をつけた阿部和重中原昌也が登場し、客席に豆をまいてからトーク開始。終了まで面は外さないままだったので、観客は遂に二人の顔を見ることはなかった。もっとも中原昌也はその後、終映まで関係者席の真ん中で観ていたが。
 始めに阿部和重が映画評論から撤退したことについて語られ、ようは新連載の関係で映画を観るのがままらならないとのことからそうならざるをえなかった模様。『シネマの記憶喪失』後半でも、阿部和重の観ている本数が減っているであろうことはかなり伺えたが、そういうワケね、と。
 最近観た作品、オススメ作品という流れで、阿部が中原に一年前から借りっぱなしになっていたロバート・アルトマンの『突撃!O・Cとスティッグス/お笑い黙示録』が素晴らしいというハナシから始まり、それを受けて中原がもうすぐ公開される遺作の『今宵、フィッツジェラルド劇場で』が良いと。同時期公開作では他に、トニー・スコットの新作『デジャヴ』と、『ドリームガールズ』も必見とのことである。
 『デジャヴ』は阿部も観ていたらしいが、語れない内容なので、詳細には触れず。後は中原が『大奥』のハナシとかして終了。
 ちなみに上映作品については、『ガルシアの首』は中原が大好きな作品なので爆音上映されるのも事前に納得していたが、覆面上映の『ザ・シャウト』は、爆音慣れして寝てても絶対起こされるシーンがあるから爆音で是非かけたいと。で、よりにもよって最後に上映するようにしたらしい。朝の4時から『ザ・シャウト』‥。又、この作品が『エリ・エリ・レマ・サバクタニ』の元ネタの一つになってるからというのも上映する理由だそうで、青山真治を街で見掛けたらそっと近付いて耳元で、「『エリ・エリ』、『ザ・シャウト』入ってるでしょ?」と囁けば一万ぐらいくれるでしょうとのことである。
 

19)『憂鬱な楽園』〔南國再見、南國〕  (吉祥寺バウスシアター) ☆☆☆

1996年 台湾/日本 カラー ビスタ 112分
監督/ホウ・シャオシェン    脚本/チュー・ティエンウェン     出演/カオ・ジエ リン・チャン 伊能静 シュウ・グイイン リェン・ピートン
憂鬱な楽園(字幕) [VHS]

20)『ガルシアの首』〔BRING ME THE HEAD OF ALFREDO GARCIA〕  (吉祥寺バウスシアター) ☆☆☆☆★★

1974年 アメリカ カラー 112分
監督/サム・ペキンパー     脚本/サム・ペキンパー ゴードン・ドーソン     出演/ウォーレン・オーツ イゼラ・ヴェガ ギグ・ヤング ロバート・ウェッバー エミリオ・フェルナンデス
ガルシアの首 コレクターズ・エディション (完全初回限定生産) [DVD]

21)『ザ・シャウト/さまよえる幻響』〔THE SHOUT〕 (吉祥寺バウスシアター) ☆☆☆★

1978年 イギリス カラー 87分
監督/イエジー・スコリモフスキー     脚本/マイケル・オースティン  イエジー・スコリモフスキー     出演/アラン・ベイツ スザンナ・ヨーク ジョン・ハート ロバート・スティーヴンス ティム・カリー
ザ・シャウト さまよえる幻響 [DVD]