『エロの敵 今、アダルトメディアに起こりつつあること』

1)『エロの敵 今、アダルトメディアに起こりつつあること』 安田理央/雨宮まみ (翔泳社) ☆☆☆★★★

エロの敵 今、アダルトメディアに起こりつつあること (NT2X)
 すんげえ早く買ってたのに、読んだのは今になってから。今年は全然本を読んでいない。これでまだ一冊目。資料用に万引きGメンのハナシとかは、ざっと目を通したりしているのだが。
 『エロの敵』はエロ業界の現認報告書として濃密にしてシンプルな読み物だった。
 巻末の年表も面白いが、個人的には80年代後半88、89年辺りからがリアルタイムか。と言うのも、小5ぐらいからサンテレビの『おとなのえほん』を見始めたからで、当時の司会は黒木香。アシスタントが桜樹ルイだったか。黒木香の余りのスケベさにクラクラした。別の意味で衝撃だったのは、番組内の麻雀コーナーにムツゴロウさんが出演していたことで、麻雀は別に良いのだが、こんな猥褻な番組にムツゴロウさんが!という意味で。この頃はまだムツゴロウ王国が実は帝国で、王国の横には鴨の缶詰工場があるとか、チャトランを無茶苦茶にしたブラックムツを知らなかった純朴な少年だったせいもある。一方で、『おとなのえほん』の裏番組が当時土曜深夜に放送されていた開始間もない『探偵!ナイトスクープ』で、親が来ると即座にチャンネルを替え、ナイトスクープを見ているんだという態にしていた。しかし、そのお陰でアホバカ分布図や、伊丹空港近くのヨーグルトの容器のデカイ看板を置いてあるチチヤス桂小枝が乗るネタを見ることが出来たので良かったと言えば良かった。