読了

『したくないことはしない 植草甚一の青春』 津野海太郎(新潮社)

したくないことはしない作者: 津野海太郎出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/10/31メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 47回この商品を含むブログ (21件) を見る 著者は植草甚一の晩年の十数年を編集者としてつきあっている。従って本書はその十数年を中…

『PG NO.105 すべての死者よ、甦れ〜池島ゆたかが見た、生きた、ピンク映画傍証50年史〜』

(19)『PG NO.105 すべての死者よ、甦れ〜池島ゆたかが見た、生きた、ピンク映画傍証50年史〜』 今年最高の映画書の一冊。先ごろ、イメージフォーラムでピンク映画の特集上映が組まれた際、その最終日に松島出版の松島氏と帰り道一緒になった。その時、映画…

『夢声戦争日記(五)』

(18)『夢声戦争日記(五)』徳川夢声 夢声戦争日記 第5巻 昭和19年 (下) (中公文庫)作者: 徳川夢声出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 1977/11/10メディア: 文庫 クリック: 1回この商品を含むブログ (3件) を見る

『成城だより(上)』『遊覧日記』

(16)『成城だより(上)』大岡昇平 (17)『遊覧日記』武田百合子 成城だより 上 (講談社文芸文庫)作者: 大岡昇平出版社/メーカー: 講談社発売日: 2001/03/09メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (19件) を見る武田百合子全作品(6…

『日日雑記』

(15)『日日雑記』武田百合子 文中に登場する映画雑誌の編集をしているO氏とは『映画芸術』の当時の編集長・小川徹のこと。晩年の武田百合子が小川徹に呼ばれて編集部で編集を手伝っているのが可笑しい。たぶん執筆時期から察するに小川徹時代の末期か。今…

『いかりや長介という生き方』『昭和のまぼろし 本音を申せば2』

(13)『いかりや長介という生き方』いかりや浩一 (14)『昭和のまぼろし 本音を申せば2』小林信彦 いかりや長介という生き方 (幻冬舎文庫)作者: いかりや浩一出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2008/12/01メディア: 文庫 クリック: 25回この商品を含むブロ…

『B型の品格―本音を申せば』『表参道のヤッコさん』

(11)『B型の品格―本音を申せば』小林信彦 (12)『表参道のヤッコさん』高橋靖子 B型の品格 本音を申せば作者: 小林信彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2009/04/23メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (10件) を見る表参道の…

『映画論講義』『夢声戦争日記〈第3巻〉昭和昭和18年年』『夢声戦争日記〈第4巻〉昭和19年(上)』

(8)『噂の女』神林広恵 (9)『夢声戦争日記〈第3巻〉昭和18年』徳川夢声 (10)『夢声戦争日記〈第4巻〉昭和19年(上)』徳川夢声 噂の女 (幻冬舎アウトロー文庫)作者: 神林広恵出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2008/12メディア: 文庫購入: 2人 クリック:…

『映画論講義』

(7)『映画論講義』蓮實重彦 映画論講義作者: 蓮實重彦出版社/メーカー: 東京大学出版会発売日: 2008/09/27メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 59回この商品を含むブログ (29件) を見る

『テレビの青春』

(6)『テレビの青春』今野勉 一気に読んでしまったが、予想以上に面白かった。テレビが自由でテレビが面白かった時代が確実に存在していたのだと改めて思う。 早速、昨年放送された是枝裕和が演出を務めたドキュメンタリー『追悼村木良彦 「あの時だったか…

『童貞の教室』

(5)『童貞の教室』松江哲明 タイトルが『童貞の教室』で、パッと開いてみると、映画『童貞。をプロデュース』のあらすじが長々と書いてあったりすると、この作品を観ていない読者には良いが、第1回ガンダーラ映画祭から『童貞。をプロデュース』を観てき…

『夢声戦争日記〈第2巻〉昭和17年 下』

(4)『夢声戦争日記〈第2巻〉昭和17年 下』徳川夢声 今回は南方への慰問が中心となるので南洋篇として面白い。夢声戦争日記〈第2巻〉昭和17年 下 (1977年) (中公文庫)作者: 徳川夢声出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1977/08メディア: 文庫 クリック: 1…

『やくざ監督東京進出』

(3)『やくざ監督東京進出』西原儀一 インタビューをそのままノーカットで起こしたようなバランスの悪い構成が引っかかるが、西原儀一の生涯が異様に面白い。多少オーバーな部分もあるのだろうが、人物伝としては人生そのものが面白いので必然的に面白くな…

『夢声戦争日記〈第2巻〉昭和17年 下』

(2)『夢声戦争日記〈第2巻〉昭和17年 下』徳川夢声 この巻では南洋への慰問篇となるので、当時の船での移動など変化があって面白い。夢声戦争日記〈第2巻〉昭和17年 下 (1977年) (中公文庫)作者: 徳川夢声出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1977/08メデ…

『幻のB級!大都映画がゆく』

(1)『幻のB級!大都映画がゆく』本庄慧一郎 関係者の近親ゆえに、過剰な思い入れを感じなくもないし、観ることが出来ない映画をタイトルだけで戦争に協力してないとか言われても困るが、大都映画を安価な新書で解き起こしてくれたのは良かった。大都映画は…

 『クワイエットルームにようこそ シナリオ&アーツBOOK』

19)『 クワイエットルームにようこそ シナリオ&アーツBOOK』(松尾スズキ) ぴあ ☆☆☆★★★クワイエットルームにようこそ シナリオ&アーツBOOK作者: 松尾スズキ出版社/メーカー: ぴあ発売日: 2007/10/20メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (…

 『映像のカリスマ・増補改訂版』

18)『映像のカリスマ・増補改訂版』(黒沢清) 青土社 ☆☆☆☆映像のカリスマ・増補改訂版作者: 黒沢清出版社/メーカー: エクスナレッジ発売日: 2006/08/21メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 1人 クリック: 3回この商品を含むブログ (27件) を見る

 『映画のこわい話―黒沢清対談集』

17)『映画のこわい話―黒沢清対談集』 青土社 ☆☆☆★★映画のこわい話―黒沢清対談集作者: 黒沢清出版社/メーカー: 青土社発売日: 2007/10/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 2回この商品を含むブログ (17件) を見る

 『新訳シャーロック・ホームズ全集 バスカヴィル家の犬』

16)『新訳シャーロック・ホームズ全集 バスカヴィル家の犬』(アーサー・コナン・ドイル) 光文社文庫 ☆☆☆☆ バスカヴィル家の犬―新訳シャーロック・ホームズ全集 (光文社文庫)作者: アーサー・コナンドイル,Arthur Conan Doyle,日暮雅通出版社/メーカー: 光…

 『映画の魔』『グリコ・森永事件「最終報告」 真犯人』

14)『映画の魔』(高橋洋) 青土社 ☆☆☆☆ 15)『グリコ・森永事件「最終報告」 真犯人』(森下香枝) 朝日新聞社 ☆☆☆★★ 映画の魔作者: 高橋洋出版社/メーカー: 青土社発売日: 2004/09メディア: 単行本 クリック: 27回この商品を含むブログ (32件) を見る グ…

 『黒沢清の恐怖の映画史』『映画はおそろしい』

12)『黒沢清の恐怖の映画史』(黒沢清/篠崎誠) 青土社 ☆☆☆☆ 13)『映画はおそろしい』(黒沢清) 青土社 ☆☆☆☆ 黒沢清の恐怖の映画史作者: 黒沢清,篠崎誠出版社/メーカー: 青土社発売日: 2003/07/01メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 7回この商品を含む…

 『現代映画講義』

11)『現代映画講義』(大寺眞輔) 青土社 ☆☆☆★★

 『シャーロック・ホームズ最後の挨拶』

10)『シャーロック・ホームズ最後の挨拶 新訳シャーロック・ホームズ全集』 アーサー・コナン・ドイル (光文社 文庫) ☆☆☆★★

 『わが上司 後藤田正晴―決断するペシミスト』

9)『わが上司 後藤田正晴―決断するペシミスト』 佐々淳行 (文春文庫) ☆☆★★★

 『花と爆弾―人生は五十一から6』

8)『花と爆弾―人生は五十一から6』 小林信彦 (文春文庫) ☆☆☆★★★ 花と爆弾 (文春文庫)作者: 小林信彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/05/10メディア: 文庫 クリック: 2回この商品を含むブログ (12件) を見る 巻末の文庫用あとがきに、<さいきんは、…

 『昭和が遠くなって―本音を申せば』

7)『昭和が遠くなって―本音を申せば』(小林信彦) 文藝春秋 ☆☆☆★★★昭和が遠くなって―本音を申せば作者: 小林信彦出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2007/04メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (12件) を見る この時期の御馴染み…

 『植草甚一コラージュ日記②』

5)『植草甚一コラージュ日記②』(植草甚一) 平凡社 ☆☆☆★★★植草甚一コラージュ日記〈2〉ニューヨーク1974作者: 植草甚一,瀬戸俊一出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2003/11/01メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (15件) を見る

 『ぼくの東京案内』

4)『ぼくの東京案内』(植草甚一) 平凡社 ☆☆☆☆ぼくの東京案内 (植草甚一スクラップ・ブック)作者: 植草甚一出版社/メーカー: 晶文社発売日: 2005/01/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (16件) を見る

 『植草甚一コラージュ日記〈1〉東京1976 』

3)『植草甚一コラージュ日記〈1〉東京1976 』(植草甚一) 平凡社 ☆☆☆☆ 植草甚一コラージュ日記〈1〉東京1976作者: 植草甚一,瀬戸俊一出版社/メーカー: 平凡社発売日: 2003/10/01メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログ (21件) を見る 何故か…

 『シネマの記憶喪失』

2)『シネマの記憶喪失』(阿部和重/中原昌也) 文藝春秋 ☆☆☆★★★ 纏めて読み返すと、『傷だらけの映画史―ウーファからハリウッドまで』(蓮實重彦/山田宏一)ではなく、むしろ『シネマの快楽』(蓮實重彦/武満徹)に近いかなと。阿部=武満で。 蓮實と言…