『テレビの青春』

(6)『テレビの青春』今野勉

 一気に読んでしまったが、予想以上に面白かった。テレビが自由でテレビが面白かった時代が確実に存在していたのだと改めて思う。
 早速、昨年放送された是枝裕和が演出を務めたドキュメンタリー『追悼村木良彦 「あの時だったかもしれない」〜テレビにとって「私」とはなにか〜』を録画しておいたDVDで観る。まるで『テレビの青春』を先行して映像化したような番組で、放送時にも観ていたが、本書を読んでから観ると、各人物への印象や背景も理解できるだけに分かりやすい。
 本書を読んでからこの番組を観ると、番組内で引用される新宿駅構内で通行人に1分間好きなことを喋らせる当時の番組のレポーターが緑魔子であることを確認できた。
【参考】『あなたは…』(1967)

テレビの青春

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