『植草甚一コラージュ日記〈1〉東京1976 』

molmot2007-03-25

3)『植草甚一コラージュ日記〈1〉東京1976 』(植草甚一) 平凡社 ☆☆☆☆

植草甚一コラージュ日記〈1〉東京1976

植草甚一コラージュ日記〈1〉東京1976

 何故か今年に入ってから、サッパリ本が読めなくなり、乱歩も何もかも途中で放り出している。しかし、植草甚一となるとスルスルと読めてしまう。
 手書きをそのまま印刷した決して読み易いレイアウトではない日記だが、自由に生きているヒトを眺めているのは楽しい。
 植草甚一という存在を知ったのはいつだったか。亡くなったのは自分が1歳の時なので、リアルタイムでは一切知らない。たぶん、中学ぐらいの頃に、フジの『ワーズワースの庭で』か、何かで特集が組まれていたのを見たのが最初だった気がする。
 後世からこの日記を読んで胸が詰まるのは、この3年後に植草さんが亡くなってしまうことを知ってしまっていることだ。