『キネマ旬報 2007年 3月上旬号』『ドラマ 2007年 03月号』

16)『キネマ旬報 2007年 3月上旬号』
17)『ドラマ 2007年 03月号』

キネマ旬報 2007年 3/1号 [雑誌] ドラマ 2007年 03月号 [雑誌]
 16)『さくらん』特集を眺めながら、比較すべきは『マリー・アントワネット』ではなく、武智鉄二の『華魁』ではないかという予感が強まっている。あれを下回るのはなかなか出来ないことだとは思うが、性を徹底して描こうという意気込みはあった。『さくらん』の原作自体は連載中から読んで単行本も割合読み返している方なので、どう脚色したんだか気になる作品ではあるが。
 『ボビー』っていう今度の土曜からヒルズで上映される映画、全くノーチェックだったが、ロバート・ケネディ暗殺事件のハナシなのね。では観なければ。と、小6の時に『JFK』を観に行って、薄々気付いていた陰謀史観好きであることを自覚し、以降関連作を観ながら『ニクソン』でさえも凄く期待して観に行っていたので、これは観なければ。都内がヒルズのみとかお台場のみで上映される作品は見落としが多くて困る。
 巻末の樋口尚文の一文<大島渚主演、アンゲロプロス演出+中堀正夫撮影+佐野武治照明によるカンヌのOPフィルムが観たい!>が気になる。そー言えば、ソクーロフ大島渚ドキュメントはまだ完成していないのだろうか。かなり撮影は進んでいた筈だが。
 フト思い出したが、立川志らくの連載っていつまで続くんだろうか。始まった時は、こんなもんは直ぐ終わるからやり過ごそうと思ったが、もう246回も続いているそうで。そんなに面白いんだろうか。こんなもん、『この映画がすごい !』とかで書いとけば良いようなネタじゃねーか。
 あと、レビュー欄のレギュラーに寺脇研が加わって、洋画に星を付け始めた。アジア映画を経て外国映画全般を観るようになったというのは本当だったんだと。寺脇研が『DOA』を評していたりするのが笑える。これまで殆ど外国映画を観て来なかったヒトが批評ってできるもんなんだろうかという思いを抱きつつ、メジャー映画担当枠だから、今後面白い展開になるかなと。ただ、ココの欄が非常に迎合的過ぎるアマアマの点数つけをしがちに思えたので、点の辛いヒトを入れておくのは良いとは思った。
 17)『ハゲタカ』(1・2話)等掲載。