『1900年』の上映と鈴木則文特集上映と渡辺文樹監督上映会

シネマヴェーラ渋谷の「魅惑の20世紀フォックス映画の世界」と「最終兵器・鈴木則文降臨!」

『周遊する蒸気船』『唇からナイフ』『1900年』『紳士は金髪がお好き』『めぐり逢い』『ナイアガラ』『三人の妻への手紙』『七年目の浮気』『若き日のリンカーン』『いつも2人で』『恋をしましょう』『明日に向かって撃て!』『悲愁』『わが谷は緑なりき』『おしゃれ泥棒』『帰らざる河』『ショウほど素敵な商売はない』

『徳川セックス禁止令』『聖獣学園』のニュープリント上映あり。詳細後日発表。

 シネマヴェーラ渋谷の怒涛の展開はベルトルッチから鈴木則文へも続く。『1900年』の一挙上映と、鈴木則文特集上映では昨年の金沢の盛り上がりが遂に東京へ。支配人がアチラと揉めたというハナシはどうなったんだろうか?



渡辺文樹監督上映会」
 id:matsueさんとこから、驚愕の上映情報が(松江監督と渡辺監督の関係性が面白そうである)。
http://d.hatena.ne.jp/matsue/20070306



渡辺文樹監督上映会」
場所:渋谷区 代々木八幡区民会館ホール

4/25(水)PM7:00〜「御巣鷹山

4/26(木)PM2:00〜「ザザンボ

4/27(金)PM2:00〜「バリゾーゴン」PM4:30〜「腹腹時計」PM7:00〜「御巣鷹山

4/28(土)PM7:00〜「御巣鷹山

大人1200円、学生1000円(チャリティー上映会とのこと)

 

 
 いつかは東京での上映会も行うとのことだったが、遂に上陸。既に不穏な気配すら感じる。
 今回の上映が凄いのは、例の新作『御巣鷹山』だけではなく、松竹で製作したものの、後に監督側が買い取りの形となった最後の商業作品『ザザンボ』以降の作品を一挙に観れるという画期的上映会なので、この機会を逃してはならない。
 個人的には、『罵詈雑言』を高校生の頃に地元にやって来た上映会で観て以来、新作を観る機会が無かった。これで渡辺文樹の全貌がようやく掴める。
 ただの見世物映画だと言うヒトが居ても良いし、エンターテインメントだと言うヒトが居ても良いし、社会派、映画以前の駄作と評するヒトも居て良いという、多様さを併せ持つ、或いは自身の最後に観た作品への印象から、そういったものを持っていた監督と言えるかもしれないが、渡辺文樹を見つめるまたとない機会だ。それが近作ではどう変貌を遂げているのかという点においても興味がある。
 今月は、第2回ガンダーラ映画祭へ通いつつ、シネマヴェーラ渋谷でハリウッド黄金期の作品から、ジョン・フォード、ジョゼフ・ロージー、『1900年』を楽しむと。そして来月は鈴木則文を堪能しつつ代々木八幡区民会館へも向かい、渡辺文樹を観ることで、非常に豊かで濃密で多様性の映画史を一挙に体感できると思う。
 ちなみに、あまりにも見世物映画的扱いを受けるのも嫌なので、特定の方面に向けてある名前を出しておこう。
 蓮實重彦は、1996年度の東スポ映画大賞で『罵詈雑言』をベスト4に選出している。

 
 ところで、今回の上映会場である代々木八幡区民会館ホールとはどこか。他のサイトなどを当たると、

小田急線田線代々木八幡駅 南口
千代田線代々木公園駅 出口1(代々木八幡方面改札)より徒歩5分
     地図⇒http://www.impronetwork.co.jp/image/8man

 
 とのことらしい。定員200名らしいので、地方では兎も角、東京では混雑するのではないか。余裕を持って会場入りした方が良い。嘗ての上映会ではそこでのみ自作のビデオを販売していたが、今でもやってるんだろうか。高校生の時は買わなかったが、今なら全部買うね。
 会場はココだ。

http://tmug.jp/map.html

 ここらの会場への道は、shimizu4310さんが直前に詳細なモノを作ってくれるに違いない。


 自分の予定としては、26日に『ザザンボ』観て、27日に『バリゾーゴン』『腹腹時計』『御巣鷹山』を連続で観て…が理想だが、4月から仕事で丸一日完全拘束される日がどっかに入るんだよな〜、とか既に気を揉んでいる。
 13年前の『マルコ・ポーロ』の渡辺文樹ロングインタビューとか出してこようとか、色々予習に備えたい。『罵詈雑言』が奥山和由プロデュースで8千万の予算を与えられて好きなように作れと言われて作ったのにとか、映画が撮れないと嘆く黒木和雄に「16mmで撮れば良いじゃないですか」と言ったら、「16mm?私ら渡辺君とは違いますから」と馬鹿にしたように言われたとか(しかし、16mmで『竜馬暗殺』を撮った黒木がそんなこと言うんだろうか?)など、面白いインタビューだった。大島渚トークゲストに招いて、ニコニコして入ってきた大島に渡辺が「何ニヤニヤしてるんです?ここに居る連中は、大島さんを吊るし上げようと来てるんですよ」と言うや否や、大島の顔がキッと戦闘モードに入り、いきなり後方のビデオカメラに向かって、「何だあのカメラはバカヤロー!聞いてないぞ。肖像権の侵害だ」と捲くし立て、渡辺が「いや申し訳ない。記録用に…」といきなり負けちゃったハナシとか、何せ面白エピソードの宝庫である。
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 コレ、冷静になって読み返すと、上映決定の嬉しさに相当テンションあがってますな、自分。
 渡辺文樹の上映を観に駆けつける足立正生とか、公安を煽って欲しいすね。