『仮面の誘惑』『鎖縛 −SABAKU−』『思いはあなただけ2 優しすぎる獣』

35)『仮面の誘惑』(佐藤寿保) 
36)『鎖縛 −SABAKU−』(カジノ) 
37)『思いはあなただけ2 優しすぎる獣』(北沢幸雄) 

 ベルバラ終了後、渋谷TSUTAYAで中古ビデオのカゴを漁ってサルベージ。何故か今回は全て薔薇族映画。よっぽどベルバラが甘かったので、少し辛いモノでも食うかと思ったのかどうか、それでも極端な振り切れ方だと自分でも思うが、こんなんしか無かったんやから、しゃーない。
 35)佐藤寿保の傑作。100円。
 36)37)『鎖縛 −SABAKU−』は、佐藤寿保の企画。助監督を務めていたカジノのデビュー作だが、『思いはあなただけ2 優しすぎる獣』と共に未見だったので、各300円で購入。
 今、気付きましたが、この段階で、昨年の中古ビデオ購入本数と並びました。
 昨年は、部屋が狭くなるから相当セーヴしていたので反動というのもあるが、黒沢清のVシネを一通り買ってしまえば、Vシネ系は量が大変なので、ひとまず控えようと思っていたのが、年末に『スタジオボイス』を読んで、やはり買うべきだなと

 又、TSUTAYAなどが一気にビデオからDVDへ移行させたので、ビデオが安価で大量放出されるようになった事情もあり、久々に袋いっぱいにビデオを詰めて持ち帰ったりしたせいもある。
 今のペースで順調に本数を重ねていくと、×4で年末には150本近く行くのではないかという気がしてきて恐ろしくなる(この恐ろしさを誰にでも分かるように例えるなら、野村芳太郎版『八つ墓村』で下條アトム演じる駐在が、村の噂を信じて、「400年前に村人が8人殺されて、30年前には32人殺されております。これは4倍になっておりまして…もし、今度もまた4倍だとすると128人…これは現在の八つ墓村の人口と一致しております」と磯川警部に震えながら電卓片手に上申するシーンを思い出してもらと良い)。現在の市場の中古ビデオの値崩れと放出ムードを考えるとナイ話ではない。


 中古ビデオも買う一方で、溜まると移動させてみたいなことを繰り返すだけなので、最近買ったり、観たビデオが近くに積んであるが…薔薇族映画とロマンポルノと、曽根中生横山やすし映画と、沖島勲の初めての一般映画という取り合わせに胸焼けするような思いがする。