大和屋竺監督作品『愛欲の罠』上映決定

molmot2007-06-20

 mixiの大和屋コミュやid:shimizu4310さんとこで情報挙がりましたが、幻の大和屋竺監督作品『愛欲の罠』がニュープリントでの上映が決定とのことです。

一角座


7/7(土)〜13(金)・8/4(土)〜12(日) 15:00/17:00/19:00〜20:13
『愛欲の罠』(ニュープリント)73年/73分/35mm/シネマスコープ
監督:大和屋竺
製作:天象儀館/脚本:田中陽造
出演:荒戸源次郎 絵沢萠子 安田のぞみ 小水一男 秋山ミチヲ


7/14(土)〜20(金) 15:00/17:00/19:00〜20:20
『裏切りの季節』66年/80分/16mm/シネマスコープ
監督・脚本:大和屋竺
製作:若松孝二/音楽:佐藤允彦
出演:谷口朱里 立川雄三 寺島幹夫 山谷初男 


7/21(土)〜27(金)  17:00/19:00〜20:10
『毛の生えた拳銃』68年/70分/16mm/シネマスコープ
監督・脚本:大和屋竺
製作:若松孝二/音楽監修:相倉久人
出演:吉沢健 麿赤兒 大久保鷹


7/28(土)〜8/3(金) 15:00/17:00/19:00〜20:15
『荒野のダッチワイフ』67年/75分/35mm/シネマスコープ
監督・脚本:大和屋竺 
演奏:山下洋輔クァルテット
出演:港雄一 山本昌平 麿赤兒 大久保鷹


毎週土曜日と祝日前日曜日(7/15)は18:20よりゲストを招いたトークイベントを開催!!


7/7(土) 『愛欲の罠』 秋山道男・小水一男  
7/14(土) 『毛の生えた拳銃』 麿赤兒・大森立嗣  
7/15(日) 『毛の生えた拳銃』 大久保鷹・上野昂志  
7/21(土) 『裏切りの季節』 河内紀・上野昂志  
7/28(土) 『荒野のダッチワイフ』 菊地成孔荒戸源次郎
8/4(土) 『愛欲の罠』 上杉清文荒戸源次郎
8/11(土) 『愛欲の罠』 浦沢義雄大和屋暁  

当日鑑賞券:1,200円
前売鑑賞券:1,000円
リピーター割引(半券提示にて):500円


休館日:月曜日(但し7月16日は海の日につき翌17日(火)休館)


 長らく幻と言われていた『愛欲の罠』は、本来今年の秋にDVDがジェネオンのロマンポルノ枠から発売される予定だったが、『映画の國』BBSなどでも書かれている通り、同じくジェネオンの「荒戸源次郎コレクション」枠での発売に変更になった模様で(ロマンポルノ枠からは代わりに澤田幸弘・大和屋竺の『セックス・ハンター 濡れた標的』が発売になるとのこと)、今回、それに先立ちめでたくニュープリントでの劇場公開が決まった。
 『愛欲の罠』の発見と、大和屋竺の特集上映の噂は、2年ほど前にシネマアートン下北沢で大和屋の監督作と、脚本作『引き裂かれたブルーフィルム』が上映され、同時期にポレポレ東中野での若松孝二の特集で監督作『毛の生えた拳銃』が同時多発的に偶々上映されていた頃から言われていたことで、その後2年間延々と待ち続けていたが、ジェネオンのロマンポルノDVDで『愛欲の罠』が出ると聞いた時は喜んだものの、その前に、やはりフィルムで劇場で観たいと思っていただけに、今回の特集上映はとても嬉しい。
 『ゲルマニウムの夜』を観に一度行っただけの一角座だが、キャパやスクリーンの大きさも申し分ないだけに、どうしても小さい劇場でしか観ることが出来ない大和屋のシネスコ作品を、ココで観る事ができるのは幸いで、最近は荒戸源次郎プロデュース作品の上映以外は何を上映しているのか分からないようなやつをやっていただけだったので、一角座に相応しい作品の登場と言えそうだ。
 又、『愛欲の罠』だけでなく、例えばDVDもビデオも出ている『荒野のダッチワイフ』は、シネスコにも係わらず、現在市販されているソフトは全てスタンダードにトリミングされているし、『裏切りの季節』は昔ハミングバードから出たオリジナルサイズ収録のビデオがあるとは言え、そうどこにでも置いていないので未見の人は多いだろうし、『毛の生えた拳銃』は未ソフト化と、大和屋竺の監督作品に触れる環境は、そう充実しているわけではない。自分も、『荒野のダッチワイフ』はトリミング版のみ、『毛の生えた拳銃』は一度しか観ていないので、これらの作品も再見したい。
 ただ、DVDがロマンポルノ枠から「荒戸源次郎コレクション」へ移行したと言うことは、必然的に価格の高騰は避けられそうにもなく、3980円で済んでいたのが、普通で五千円、下手すれば1万円とか言い出しそうで恐ろしい。ま、これを機に大和屋BOXを出してくれるなら良いが。
 
 
 ちなみに、ここからは自分のリアルタイムで経験していない13年前の出来事をチラシを参照しながら資料的に記しておくが、1994年6月7日〜11日まで、アテネ・フランセ文化センターで「大和屋竺映画祭」が行われている。
 『愛欲の罠』20年ぶりのニュープリント上映が大きく告知されながら、直前に取りやめとなり、『愛欲の罠』の箇所には大きく×がついている。それから13年、いよいよ『愛欲の罠』へ向けた発見への旅立ちが始まる。

1994年6月7日〜11日
アテネ・フランセ文化センター


6/7(火)■異才大和屋竺デビュー!
『殺しの烙印』『木乃伊の恋』『裏切りの季節』


6/8(水)■アンダーワールド・イン・ピンク
『(秘)湯の町・夜のひとで』『引き裂かれたブルーフィルム』『荒野のダッチワイフ』


6/9(木)■ハードボイルドYAATOYA
『ネオン警察・ジャックの刺青』『ぬるぬる燗燗』『ルパン三世/魔術師と呼ばれた男』『ルパン三世/狼は敵を呼ぶ』『毛の生えた拳銃』


6/10(金)■大和屋ワールドの開花
『おんな地獄唄・尺八弁天』『王国』『濡れ牡丹・五悪人暴行篇』『処女ゲバゲバ』


6/11(土)■大和屋ワールドの未来へ
『愛欲の罠』『発見への旅立ち』
『エロスは甘き香り』『野良猫ロック セックス・ハンター』『セックス・ハンター 濡れた標的』
(各回共併映作『発見への旅立ち』)