『夢声戦争日記 抄―敗戦の記』

)『夢声戦争日記 抄―敗戦の記』(徳川夢声) 中公文庫

夢声戦争日記 抄―敗戦の記 (中公文庫)
 『夢声戦争日記』を読みたいと思ったのは高一ぐらいの頃だったか。小林信彦がやたらと面白そうに薦めていたせいか。中野翠が当時は入手できなかったので全部コピーしたとか。
 その後、入手できなくもなかったがすっかり忘れて十年以上経って、フト読みたくなって直ぐに書店で入手できる『夢声戦争日記 抄―敗戦の記』を買い求める。ま、いちばん読みたいのが敗戦時のところだから良いのだが。
 長生きしたヒトなので晩年は『11PM』で、朗読『007』とか披露していたらしいが、勿論自分は知らない。文化人、徳川夢声よりも映画の中の一俳優として観たのが最初で、たぶん初めてその姿を観たのは、成瀬巳喜男の『はたらく一家』だったと思う。