『Spotted701 vol.1』

molmot2007-07-07

 『R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.3〜「竹洞組」の冴えたやり方。』上映中のポレポレ東中野受付で販売中なのが、これが創刊号となるSPOTTED PRODUCTIONS発行の『Spotted701 vol.1』。内容は下記の通り。

『spotted701』 vol.1


『spotted701』 vol.1

■R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.3公開記念 俳優・松浦祐也×吉岡睦雄インタビュー

■特設コラム
 小松公典『続・竹洞組の無謀なやり方』
 真魚八重子『ピンク人情喜劇2.0 現在のニュー・スタンダード』

■連載
 井口昇の『どうせ男子ばかり読むだろうから敢えて言うけど女の子読んでね!』
 沈恩京の『アンニョン、由美香!』
 平沢里菜子の『♥Brain♥Killer♥』
 いまおかしんじの『もーイーカー』

■レビュウ
 MOVIE 『天然コケッコー』 (直井卓俊)
 MOVIE 『ラザロ』 (田野辺尚人
 BOOK 『MONUMENT OF NOTHING 会田誠』 (綿野かおり)
 DVD 『セキ★ララ』 (モルモット吉田

 A5版・カラー・全8P・¥200

http://blog.livedoor.jp/spotted701/archives/51056328.html

 個人的にはかなり嬉しくなるような並びと言うか、松浦祐也が居て、吉岡睦雄が居て、井口昇いまおかしんじ平沢里菜子が居るというだけで無邪気に喜んでしまうが、ダテにタイトルに自身の名前を冠してしまうだけに、直井卓俊氏の好きなモノだけが並んでいるという感を受ける。と書けば、内輪で完結してしまっているように思われかねないが、つまらないものを無理矢理持ち上げていればそう言われても仕方ないが、自分も好きな人たちと作品だけが並んでいるので、とても好ましい冊子に仕上がっていた。
 本来ならば、毎度の如く、読んで面白ければ喜んで絶賛してれば良いのだが、今回はレビュー欄で『セキ★ララ』評を書かせてもらったので、無邪気な物言いはできないと思いつつも、自分のことはさておいて、他の方のは面白いので是非、ポレポレ東中野で手に取って貰いたい。
 などと、他人に手に取れと強要できるのも、本日が『R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.3』初日で、今日から『Spotted701 vol.1』が販売ということで、自分は実物をまだ見ていなかったので、コレを買う為だけ(今日の上映分は既に観ていたので、自分は月・火のプログラムから観る予定)にポレポレ東中野へ行って200円出して買って来て読んだから言えることで、そこまでしたのも自分が書かせてもらったからではなく、他の箇所を早く読みたいと思ったからだ。以前、『セキ☆ララ』公開時に劇場窓口のみで販売された『裸々裸三昧』を早く読みたいからと、自分が観に行く予定の日はまだ先だったので、それを買う為だけに公開初日に下北沢まで行って窓口で買って来たことがあったが、たかが冊子にそこまでするのは変だと言われたこともあったが、映画にまつわる面白い読み物を早く読みたいと思うのは当然のことで、『キネマ旬報』は惰性で買ってるから良いとして、『映画秘宝』や『映画芸術』を学生の頃は発売日に嬉々として書店に向かっていたのと同じことだ。それが近所の書店なり、ちょっと大きな書店に置いてあるなら苦労しないが、そこの劇場でしか現段階では買えないなら、それは出向くしかない。本当に面白いものは、それぐらいしないと入手できないのだから仕方ない。だから、そこまでさせておいて、つまらなかったら腹立ちは相当なものなのだが、『Spotted701 vol.1』は、自分の部分は完全に横に置いといて、他の方の書かれているものがやたらと面白い。松浦祐也×吉岡睦雄の対談をやってくれるのはココしかないだろうし、ブログでも御馴染みの井口昇や、いまおかしんじの妄想と日常は健在だし、沈恩京の連載から松江哲明の新作長編の一端が明らかになるし、田野辺尚人の『ラザロ』評での怒りと怨念のこもった呪いの言葉には惹かれるし、一見したところ、よくある当たり障りないフリーペーパー的なものに見えるが、中を開くと濃いモノが漂っていて、とても自分は好きな読み物だった。

 
 で、先ほど横に置いといた自分が書かせてもらったところに関してだが、『セキ☆ララ』という面白いドキュメンタリー映画があって、それが今度DVDになりますなということが書いてあるだけなので、自分はそれで良いのだが、『セキ☆ララ』という愛着ある作品の為にはそれだけでは良くないので、ここで更に現在進行的に付け加えておくと、8/3(金)にDVDが発売されるが、昨日から先行してレンタルが始まっている。新宿TSUTAYAを覗いてみると、棚に並んだ十数本が全てレンタル中という壮観な眺めである。
 
近所のさほど大きくないレンタル店でも1本入荷していた。

 ちなみに、上記の新宿TSUTAYAの棚の写メは思い切り嘘で、加工を加えて大量入荷されて全部レンタル中のように見せかけてみたが、実際は↓のが本当である。
ドキュメンタリーは嘘をつくけど、この手のブログで何気に撮った写メを装ったものでも作り込みなんか幾らでもあるよということで。
実際は3本ほど入荷されているだけだが、この規模の作品ではそれが当然と言うかむしろ多いぐらいで、既に2本はレンタル中だったので、ジワジワと広がっていくのではないだろうか。TSUTAYAの一般作コーナーに『セキ☆ララ』が置かれているというのは、ちょっと重要なことだと思う。

 などと書いていたら、『R18 LOVE CINEMA SHOWCASE VOL.3』初日は補助席も出るこれまでで最高の動員によってスタートを切ったと聞こえてきた。どうやらこっちは嘘ではないようだ。