『映画批評 1973.6 NO.33』『映画芸術 1977.8 NO.318』

)『映画批評 1973.6 NO.33』 (新泉社) 
)『映画芸術 1977.8 NO.318』 (編集プロダクション映芸) 

 難波の映画専門古書店で購入。
 『映画批評』は、深尾道典『女医の愛欲日記』掲載シナリオ目当て。深尾の第一回監督作である500万ポルノだが、創造社を総動員しているのが目を引く。佐藤慶小松方正戸浦六宏渡辺文雄らも出演。未見のままなので、そのうち見てみたい。この号では、他に蓮實重彦『越境者としてのブニュエル』、西脇英夫『三隅研次・花と剣との葛藤』、太田竜アイヌ共和国は行動を開始する』、山口清一郎『「性の表現」はいかに可能か』(足立正生によるインタビュー)、原正孝『小説 初国知所之天皇 第一部』など。『映画批評』の特徴的なスチールが全く載らないことを大島渚は、映画の雑誌なのだから(載ってないのは)寂しいと漏らしたが、同感である。400円。
 『映画芸術』は<鈴木清順五大傑作映画=完成シナリオ集>目当てに購入。『野獣の青春』(池田一朗・山崎忠明)、『関東無宿』(八木保太郎)、『河内カルメン』(三木克也)、『東京流れ者』(川内康範)、『けんかえれじい』(新藤兼人)。特集が、「女蔑映画の流行」というのが凄い。更にアンケートが<①いかなるとき(ところに)女に嫌悪を②そのカタルシスのためにどんな映画を>って…。600円。