『たまもの』『バトル・ロワイアル II 特別篇 REVENGE』

143)『たまもの』(いまおかしんじ) 
144)『バトル・ロワイアル II 特別篇 REVENGE』(深作欣二深作健太) 

たまもの [DVD] バトル・ロワイアル II 特別篇 REVENGE [DVD]
 ラピュタ帰りにバスを乗り換えていたら、フト中古ゲームソフト・古本などを扱う小さな店が目に入る。入ったことない店なので、一応発掘すべく入ると、中古DVDもある。この手の店の場合は、妙に高いか値付けがいいかげんで安いかどちらかで、それが端的に現れるのはピンク映画をどう価格設定しているかを見れば良い。というわけで、まだ買っていない『たまもの』があったので棚から取り出してみる。アップリンクから出たピンク映画の場合は、千円台なら買いである。価値の分かってるトコロは、定価と同じ3980円とか、2980円で平気で売る。分かってないところは安ければ千円で投げ売ってる。で、今回は、と値札を見ると1500円だったので、適正価格と判断して購入。
 これまでもレンタルをナニしたやつで、専らBGVとしてオーディオコメンタリーを繰り返し流していた。いまおかしんじ×林由美香×柳下毅一郎という、聞いててひたすら楽しい並びで、ゆるゆるのトークをしていてとても良いである。林由美香の声が聞こえてくるのも今となっては堪らないし。
 もう一本、『バトル・ロワイアルII 特別篇 REVENGE』が二千円だったので購入しておく。これで、BRシリーズは、1作目の特別篇を買えばコンプ。“REVENGE”ってのは、編集をリベンジしたいだけだろ、とか発売時にはイロイロ言ったが、このシリーズを纏めて見返してみたいとは思っている。ただ、『バトル・ロワイアルII』で唯一にして最高に素晴らしかったのは、開巻の空撮にモノローグが被って都庁倒壊へと至る壮大なイベント映画的な始まりだったので、REVENGEではそこに手が加えられていたのは残念だった。とはいえ、これで深作健太が以降作品を撮れなくなっていたらアレだが、何だかんだと言われつつも毎年新作を撮っているのは結構なことで、毎回、駄目だ駄目だと言いつつ新作を撮ると聞いては喜んでイソイソと見に行っているのだから、正直なところ、いつか傑作を撮ってくれと深作健太に肩入れしているのが、『BR?』を観ただけで健太を罵倒する奴に食ってかかった時に思った。