『グリコ・森永事件「最終報告」 真犯人』

）『グリコ・森永事件「最終報告」 真犯人』（森下香枝）

グリコ・森永事件「最終報告」 真犯人

　『グリコ・森永事件』、『闇に消えた怪人』『グリコ・森永事件―最重要参考人M』に続く、かいじん21面相シリーズの最新作。当然即購入する。案外、グリコ・森永事件についての本というのは、そう多く出ていない。下山事件とか三億円事件ならもっと出ているのに。あまりにも劇場型犯罪過ぎたせいか、関西の事件のせいか。
　個人的には、やたらと惹かれる事件で、事件当時5、6歳で、グリコのお菓子を買うのが怖いとか、友達の家で出された菓子が森永だったので、「毒入ってない？」と尋ねたことなど、はっきり覚えている。毒入り菓子の強烈さや、キツネ目の男の顔はいまだに怖いとか、事件の舞台がよく知っている場所ばかりだからとか、色々惹かれる理由があるのだが、普通にニュースで「かい人21面相からの予告状が…」とか言ってる非現実的な事態を幼少時に体感したのが大きいのかもしれない。

グリコ・森永事件 (新風舎文庫)

闇に消えた怪人―グリコ・森永事件の真相 (新潮文庫)

グリコ・森永事件―最重要参考人M (幻冬舎アウトロー文庫)