『新編かぶりつき人生』

)『新編かぶりつき人生』(田中小実昌) 河出文庫

新編 かぶりつき人生 (河出文庫)

新編 かぶりつき人生 (河出文庫)

 『かぶりつき人生』と言えば、映画方面ならば即、神代辰巳のデビュー作ということになるが、田中小実昌の原作を長らく読みたいと思っていた。映画は原作とは異なると聞いていても、田中小実昌の原作自体がやたらと面白そうだったからだ。全く手に入らないということはなく、古本で入手可能だが、結構な値段が付いているので、そのうち少し安いのがあれば勢いをつけて買おうと思っていた。それが突然文庫化されたので、嬉々として購入した。雑誌掲載時の形に編集し直したとのことで、単行本の方を読んでいないので比較はできないが、ともあれ『かぶりつき人生』が読めると喜ぶ。