『黒沢明「その作品と顔」』『「黒沢明・三船敏郎」二人の日本人』『黒沢明ドキュメント』『植草甚一スクラップブック ポーノグラフィー始末記』『アダルトビデオジェネレーション』『流血の革命 あさま山荘連合赤軍事件』

(17)『キネマ旬報4月号増刊 黒沢明「その作品と顔」』キネマ旬報社

(18)『1964年9月:別冊第10号「黒沢明三船敏郎」二人の日本人』 キネマ旬報社

(19)『1974年5月:増刊5.7号 黒沢明ドキュメント』キネマ旬報社

(20)『植草甚一スクラップブック ポーノグラフィー始末記』植草甚一

(21)『アダルトビデオジェネレーション』東良美季

 12年ほど前に<キネマ旬報復刻シリーズ>で出た「黒沢明コレクション」が箱なしで1冊800円になっていたので『黒沢明「その作品と顔」』『「黒沢明三船敏郎」二人の日本人』『黒沢明ドキュメント』をそれぞれ購入。元は別のキネ旬別冊で、それを復刻した際に箱に入れただけなので箱なしで結構なので購入。欲しかったが無暗に高かったので、適正価格で買えて幸い。黒澤の資料としては一級だけに必要だった。
 植草甚一のスクラップブックの再版が古本で600円だったので『ポーノグラフィー始末記』を購入。
 東良美季さんはWebでの日記を愛読しているが、著書が文庫になれば良いのにと思っていたが、『アダルトビデオジェネレーション』の単行本もそんな一冊で、以前文庫になるかなと予想して買わなかったら、全くなる気配がないので状態の良い単行本が1400円だったので購入。目次だけで如何に素晴らしい書かが窺えるというもの。以下引用。

第1章 男優物語
速水健二-真冬のプ-ルサイド小景、それ以上でもそれ以下でもない物語。
山本竜二-転がったコインの裏と表、アラカン最後の弟子、AV界のカルト・バイプレイヤ-へ。
栗原良-カラミもひとつの芝居だと思って演ってる。俺は一応、役者の端くれだからさ。別の気取ってるわけじゃないんだけどね(笑) ほか)
第2章 女優物語
秋元ともみ-長い冬の終わりと休暇の土地からの挨拶。帰ってきた国民的美少女。さあ、元気を出してもう一度-。
藤木美菜-九回裏ツ-・アウト満塁カウント、ツ-・スリ-の恋。飛べない天使は、今夜飛ぶ夢を見るか?
卯月妙子-グロテスクな世界に生れた無垢な魂。夢の中に暮した少女は欲望の果てに何処へたどり着いたのか-? ほか)
第3章 監督物語
カンパニ-松尾-立ち止まるな、ワイルドサイドを歩け!「今死ぬ」って言われてもかまわない。白鳥の歌なんか、僕には聞えない。
高槻彰-カメラを持った優しいテロリスト。孤独と疎外感の中で、「私」はより多くの人々とかかわり合いたい-。
日比野正明-レッツ・ゴ-、ファッキン、ファッキン!睡眠不足とサンドバッグの六年間。楽しかったね、金は残らなかったけどさ-、 ほか)

 井口昇インタビューなども充実。自主映画時代から聞き出すので発見、驚き多し。山本竜二に至っては、東良さんの父、戸浦六宏と共演したエピソードまで出てくるのだから凄い。
 『流血の革命 あさま山荘連合赤軍事件』は、コンビニに置いてる実録系漫画。とうとう、あさま山荘事件まで漫画化しているので迷わず購入。『レッド』に比べれば猥雑でチープな感じとなるし、数人で書き分けているので事件が進むにつれてタッチが異なるのが異様ではあるが、読み応えあり。ピンク映画で革命を扱うのと同じ匂いがして好きだ。

アダルトビデオジェネレーション

アダルトビデオジェネレーション