『大島渚著作集 第4巻』

（10）『大島渚著作集 第4巻』大島渚 （現代思潮新社）

　いよいよ『大島渚著作集』も最終巻で、遂にあの『ハリウッド・ゼン』のシナリオが掲載されているので即購入。このシリーズは高いし、本文の再録されている文はそれほどレアでもないので、『日本の黒幕』共々シナリオだけが目当てだったが、ようやく『ハリウッド・ゼン』の全貌を知ることができる。坂本龍一の雪洲、アントニオ・バンデラスのヴァレンチノという想像するだけで胸が高鳴るキャスティングが組まれていただけに幻に終わったことが残念でならない。

大島渚著作集〈第4巻〉敵たちよ、同志たちよ