『成人映画<予告版>』

(45)『成人映画<予告版>』

 『シャーリーの好色人生と転落人生』上映前に寄った池袋の古書店は『成人映画』のバックナンバーが割合多いので、時間潰しにはちょうど良い。しかし、1冊1050円する上、中身を見ることはできないので、買う際は表紙のわずかな言葉から内容を判断して買うしかない。今回は『成人映画<予告版>』という一冊が、どうも創刊準備号らしいのと、裏表紙が若松孝二が初めてオールカラーで撮り、しかも全編ハワイロケというピンク映画『太陽のヘソ』(観たい!)だったので買ってみる。
 巻頭の「創刊によせて」の言葉を写真入りで若尾文子浜美枝緑魔子が寄せていて驚く。緑魔子の“お体裁ぶってる人は大嫌い。そんな体裁野郎に強烈なパンチを一発かましてやる役目があると思うの”というコメントがホンマに言うたんかと疑問に思いつつ笑う。