30)「誘拐」 本田靖春 ちくま文庫 ☆☆☆★★ 吉展ちゃん事件を扱った書の中でベストに推されるだけのことはある。構成に難があったり、ちょっと読み難い箇所もあるが、あくまで本田靖春の視点から見た吉展ちゃん事件を描いた作品なので、これで良いと思う。それ…

てっきり実相寺の単独監督だと思っていたら、11人の監督によるオムニバスだそうで、これがまた「乱歩地獄」みたいな実相寺以外はゴミな作品になったらどうしようかと思ったが、何と市川崑が参加するは、「恋の門」が秀作だった松尾スズキ（「夜の舌先」も悪…

101)「キネマ旬報 11月下旬号」 キネマ旬報社 黒木和雄の新作「紙屋悦子の青春」がインしたそうで、撮影はやはり以前予想した通り川上晧市だったと、つまらないことに喜ぶ。これで、黒木和雄のカメラマンルーレットに即すれば、次回作では、ともさかりえみた…

139）「さすらいのカウボーイ ディレクターズカット版」 140）「アラビアのロレンス」 中野ブロードウェイで夫々購入。 139）未見の作品だが、特定の世代の方は本当に好きな方が多いらしく、これまで何度も勧められた。ディレクターズカットで短くなるという…

特集 ドイツ映画史縦断1919-1980 213)「牡蠣の王女」〔Die Austernprinzessin〕(アテネ・フランセ文化センター） ☆☆☆★★★1919年 ドイツ モノクロ スタンダード 45分 監督／エルンスト・ルビッチ 脚本／ハンス・クレリー エルンスト・ルビッチ 出演／オシー・…