映画の噂

  • 中島らもの「寝ずの番」が津川雅彦の初監督作品として準備中とか。しかし、津川の監督やるやらないも10年越しのハナシで、荒井晴彦脚本の究極のポルノとか、宮本輝原作とか、東映京都で伊丹十三調の「パートタイマー」とか、マキノを襲名してマキノ雅彦でやるとか言いながら企画倒れになっていた。「パートタイマー」はイン直前に、尻込みして中止になったとかで6500万飛んだとか噂になっていたが、この件からやはり40代ならまだしも、あの年で監督をやるのは、これまでのキャリアが重荷になって辛いのかと思ったが。今回も実現するかどうか。
  • 「コンクリート」がアップリンクで公開されるとのことで、良かったなと思うが、作品自体に興味が湧かないので観ないだろうが。とは言え、一昔前ならピンク映画の三面記事路線というか、実録モノでいくらでも映画化されているわけで、今はこの程度で公開中止になるというのはモノを表現するには不自由な時代になっているということか。大久保清事件なんか発覚した直後から実際に大久保の実家の前でロケしたピンク映画があったわけで、AV系の女優が主役とか、監督がVシネしか撮ってないとか、全く関係のないハナシなわけで。芸術的側面が強かろうが「エロス+虐殺」の例もあるわけで。往年のピンク映画同様エロだからと差別されるのは辛い。そう考えると大島渚の「絞死刑」なんか、加害者の側に立った作りになっているわけで、現在なら公開中止に追い込まれるのだろうか。60年代のピンク映画が好きなのでそういう考えになりがちなのだが、現在では通用しないのか。
  • 下妻物語」はリピーターが多いらしいが、確かに頷ける。あの至福感はクセになる。実際もう一度観たい。因みに嶽本野ばらが「続下妻物語」を書き始めたので、ここで読むことができる。(http://www.quilala.jp/)まさか、この人のを読む時が来ようとは思わなかったが、映画を観れば入りやすい。