文庫

1)「世界の喜劇人」(小林信彦) 新潮文庫 ☆☆☆☆★

 「日本の喜劇人」の姉妹篇という趣だが、実際はギャグを一つ一つ具体的に記すという、現在から読んでもとんでもないことを成し遂げた奇書。ビデオやDVDで、これらの作品が簡便に観られる時代になっても、本書の魅力は損なわれない。むしろより輝く。何度も言われていることであろうが、笑いに携わる、あるいは携わりたいヒトは必読。