DVD 「花とアリス 特別版」「CASSHERN」

1)「花とアリス 特別版」☆☆☆★★
2)「CASSHERN」☆☆★★★

花とアリス 特別版 [DVD] CASSHERN [DVD]
 夫々劇場で一度観ているが、DVDを購入したので再見。半年程前に観たばかりなので印象は変わらず。
 「花とアリス」は何を撮っても秀作に仕上げてしまう領域に踏み込んだ岩井俊二の佳作。上映時間2時間半は長すぎるという最大の欠点を持ちつつ、記憶喪失などというベタなネタを敢えて配して映画にしてしまう技量には圧倒される。岩井俊二鈴木杏に全く愛情がなく、蒼井優のみを輝かせている悪意が素晴らしい。
 「CASSHERN」は、やはり観ていて疲労した。改めて観て、瀕死のキャシャーンが次のカットでは平然と歩いていたり、カットが繋がっていないのが辛い。オーディオコメンタリーを少し聞くと、キリヤンはCGの都合で切り返せなかったとか、カメラを振れなかったとかやたらと言い訳していたが、CGのスケジュール、予算を筆頭にカットを構成するからあのような無様なことになるのだと思わせた。