足立正生新作「十三月」凍結−代換作「幽閉者=テロリスト」(仮題)始動

 今や、若松孝二足立正生どちらかが出てくると必ず話題になる足立の新作「十三月」が製作費2億5千万かかるというネタだが、結局資金調達できずというオチのようだ。ま、これはハナからわかっていたことで、どういう計算で2億とか出てきたのかとも思うが、若松が語っていた足立の周りで煽っている連中にプロがいないので製作費の調達ができていないという言葉に尽きるのだろう。
 足立自身は「十三月」が始動する前は、DV撮りで低予算ででもやるとか以前語っていたので、そんな実現し難い2億の製作費がかかる映画などに固執しているのが不思議だっただけに、低予算の「幽閉者=テロリスト」なる作品に切り替えたのは懸命だし、足立の長谷川和彦化を心配していたので、ようやく新作を観ることができるという思いだ。若松にしても足立にしても最大の魅力は作品を量産しているところなので、是非とも軽いフットワークで新作を連発してもらいたい。
 迂闊にしてチェックしていなかったが、足立のパレスチナ獄中記「塀の中千夜一夜」も夏前から出る出ると言っていたが、ようやく出たようなので買わねばならない。
塀の中の千夜一夜―アラブ獄中記