若松孝二新作「実録・連合赤軍」支援サイト設立

 http://www.wakamatsukoji.org/
 今日のイベントの最後に若松孝二が本サイトのオープンを告知していたが、本日0時にオープンしたとのこと。以前から若松孝二が言っていた、あさま山荘事件を映画化したいとの思いを実現させるための支援並びに進行状況がここで報告される。
 なんだか、あれだけ罵倒していた足立の「十三月」と同様の展開に見えるが。
 プロットも書いてあるが、山荘内部だけで描くという以前言っていた趣向とは少し違ってきているようだ。今日の話し振りからも、必ずしも足立脚本で、ということでもないらしい。まあ「17歳の風景」も足立稿は存在しているが一部使用されただけなので、本作もそういった形になるのではないかという気がする。
 1972年の「(秘)女子高生 恍惚のアルバイト」が若松×足立コンビ最後の作品だが、遂に足立が帰還を果たしても、すんなりと往年のコンビが復活するわけではないところが、二人の25年を隔てるものの証ということか。
 ともあれ、足立は新作「幽閉者」の実現が近いようだし、若松も是非「実録・連合赤軍」が実現して欲しいと思う。
 長谷川和彦の「連合赤軍」については、一時期河井真也の接近があった際(1996〜1999年あたり)に最も実現の度合いが高く、実際今回はイケるのではと俄かに期待したが、肝心の脚本が『そのまま映画にすれば優に十数時間になるだろうというシロモノで、しかも未完』という有様では、本当に商業映画として実現させたいのかと疑われるようなもので、確かに連赤がそれだけの難しさを持っていることは十分分かるが、そこに長谷川和彦のような未来を期待させた監督が埋まってしまい、26年も映画を撮らない状況が続いているのは辛い。実際のところ、ここまで時間をかけてしまった以上、長谷川和彦が満足する脚本が完成できるのか、甚だ疑問だ。今自分が恐れているのは、このまま2本の作品を撮っただけで長谷川和彦が終わってしまうことだ。
 若松の「実録・連合赤軍」に刺激されて、長谷川和彦にも「連合赤軍」を完成させて欲しいと思う。
 助監督募集まで先走ってやった、例の今やただの内輪の親睦サイトになっているゴジサイト掲示板は、どうせ「突入せよ!『あさま山荘』事件」すら無視するという呆れた状態だったので、「実録・連合赤軍」についても同様の幼稚な態度しか取れないに違いない。

■追記(2005/12/3)
ゴジサイトの掲示板ではやはり、こんなリアクション