「ゲド戦記」フライング問題の自己総括

molmot2005-12-13

 今年の9/19、昼間に中野ブロードウェイの2階の某店で某氏から、とある情報を聞く。ジブリの新作が「ゲド戦記」で、監督は宮崎駿の息子だと言う。既に原画作業に入っており、宮崎吾朗と打ち合わせをした作監が「まるで○○○前の△△△みたい」と言ったとも聞いた。全くの初耳だったので、これには驚愕し、興奮したままギンレイホールで「メリンダとメリンダ」と「ライフ・アクアティック」を観て、帰宅する。
 しかし、検索してみてもジブリが「ゲド戦記」をやるという情報は引っかかってこない。やっと2chに書き込みがあるのを見つけるが、スルーされていて特に話題にもなっていない。ブログのネタに書きたいとも思うが、ソースを出すわけにはいかないし、2chの一行を挙げるわけにもいかない。そんな中、2chにリンクが張ってあった、或る編集者の方のブログに、「ゲド戦記」のジブリ映画化についての一文があった。発信者の社会的地位とその内容から、信頼性を与えるのに丁度良い人身御供と判断して、以下の文をアップした。これは翌日にはリンク先の方からの依頼で削除したものだ。

ジブリ新作は「ゲド戦記」
 コチラ(注:ここからリンクしてあった)に紹介されているが、当然なような意外なような選択。監督は他からの情報から判断しても『ミヤザキ』監督ではあるようだ。(後略)

 というもので、ネタ元にさせていただいたブログには、息子が監督するとは触れられていなかったので、仕方なくボカして書いた。
 そのまま放置していたのだが、翌日夜にネットを見て、その広がりには驚いた。と言うのも、このネタ元の一文が書かれたのは9/15で、既に4日たっていた上に、前述した様に2chでもリンクが張ってあったのだ。従って、自分はこう好意的に解釈した上でリンクを張った。つまりは騒ぎになっていないのは、スルーする程度の情報だと判断しているのだろうと。でなければとっくに祭りになっている、と。だから、自分が「ゲド戦記」映画化ネタを補強する為に、該当ブログにリンクしても問題ないだろうと。ところが、はてなの凄さはキーワードリンクだと思い知った。『ゲド戦記』『ジブリ』で来るヒトがいるから、あっという間に広がったのである。
 流石に不味いことになったと思い、該当ブログの方から削除依頼が来ていたので削除したが、当然ながらどうなるものでもなく、2chにスレッドが立ち、雑誌にも書かれと、騒ぎは拡大した。とは言え、当方は一番最初の媒介者でしかなく、実際に書かれた方が矢面に立つわけで、そういう意味では申し訳ないことをしたと思う。
 実際、この一件が広がると様々な箇所で、晒し者にした奴が悪いと言う意見も多く聞かれた。こちらはあくまで、たまたま見かけたからリンクしただけで、という態度に徹していたが、実際は別ルートからの情報を出す為に敢えて『「公式発表」という概念や業界のルールを無知』な方が書いた一文を意図的に引っ張ってきたと言える。又、確かこの方の文は、そーゆー話を聞いたがその後他では聞かないのでどうなんだろうか、といったニュアンスだったのを、こちらで『ジブリ新作は「ゲド戦記」』と断定した上でリンクで誘導したのだから、予断を持たせたのではないかと思う。
  因みに、この問題のリンクを張った翌日の9/20には『ちょっと気の毒なことしちゃった気がする』と題して、このような画像を張っておいた。鈴Pの周りのボディガードの一人が手に持っている本は「ゲド戦記」である。