展示 「抱えきれない夢 Pcketful of Dreams Watanabe Production 50th Anniversary」

molmot2006-01-13

1)「抱えきれない夢 Pcketful of Dreams Watanabe Production 50th Anniversary」(丸ビル3階回廊7階ホール)

 ナベプロ50周年を記念した展示が行われているので行く。入口で物販がされており、竹中労の「タレント帝国」も売られているかと思いきや当然そんな筈はなく。
 よく場所を確認していなかったので、丸の内オアゾに初めは行ってしまい、やっている気配がなかったので、直ぐに丸ビルかと気付く。しかし、オアゾ丸善原田眞人が居たから、『「自由戀愛」つまんなかったぞ。日記に助監督の悪口や「コラテラル」は「KAMIKAZE TAXI」のパクリとか言って電波扱いされて北村龍平と並ぶ二大ビッグマウスなどと言われていてもしょうがないから、早く時代劇とか作ってくれ。「バウンス koGALS」までは面白かったぞ』などと擦れ違い様にそっと心の奥底で呟く。自分では黙っているつもりが、実は思い切り声に出て独り言化しているヒトを見かけるが、映画ばかり観ていると、行く末があーなるのではないかと心配になり、思わずまさか今の呟きを声に出してはいなかっただろうなと振り返るが、大丈夫だったようだ。思い切りナチュラルに独りで朗々と喋っているヒトが最近は多いので自分は大丈夫かと時折思う。
 んなことはどーでも良くて、ナベプロである。自分は小林信彦の著作を中心にした知識しかないが、それでも日劇エスタンカーニバルの展示を経て、専らクレージー関連とピーナッツ関連を中心に見ていた。
 殊に、「大冒険」の脚本生原や、「おとなの漫画」でハナ肇が手で持って落して行くクレジットの書かれた板、「シャボン玉ホリデー」等の台本は興味深かった。
 映像展示は、特にレア度の高いものはなく、かくし芸以外は、「クレージーキャッツ メモリアル」等を持っているヒトにはそう珍しくないだろう。しかし、自分は初めて目にするものが多く、例の「植木等ショー」で中原弓彦が構成を担当した、クレージーがゲストで来た回の伝説の『ラプソディー・イン・ブルー』を演奏中にピアノ一台をぶっ壊すというのは初めて目にする。正に舞台でオーケストラをバックにクレージーが興じる様をカメラはライブを切り取るように追っていく。ラストのステテコ姿の植木等が爆弾を抱えて登場し、ピアノに爆弾を仕込んで爆発させる展開のナンセンスさに驚愕する。
 ザ・ピーナッツの展示では、映されていたPVが良かった。「恋のフーガ」など3曲だったが、「ビートルズ・アンソロジー」でテレシネし直したであろう鮮明な画質で、あったことすら知らなかった「RAIN」等のPVを観た時の興奮に近いものがあった。
 上映ブースは、「シャボン玉ホリデー」とキャンディーズ、先日の50周年パーティーの3つに別れていたが、自分は前述の「クレージーキャッツ メモリアル」を所有していないので、「シャボン玉ホリデー」をフルサイズで見た事がないから、こちらで上映されていた3本を全て見ることにした。