パンフレット 「るにん」 

1)「るにん」☆☆☆★

 昨年も、どうせ毎回売り切れて居ない限りどんなゴミ映画でもパンフを買う悪習を多少は利用しようとパンフの感想を書こうとしていたが、直ぐに忘れていた。今年こそは毎回書いて、せめて義務的に購入している言い訳にしようかと。
 「るにん」のパンフは700円也。シネマスクエアマガジンになるので、価格はどの作品でも同じ。東京で映画を観るようになってようやく劇場名が冠されたパンフの意味合いを感じるようになった。以前は、ル・シネマだろうが、シネマライズと書かれていようが、関係なかったから。
 700円という価格はミニシアター系列では平均値で、これ以上高いと、高いパンフという思いを持つが、ま、700円でも十分高いとは思う。シナリオが掲載されているパンフは好きだが、このパンフみたいな採録シナリオは好きではない。本作に関しては「月刊シナリオ」に脚本が掲載されているので、比較できる楽しみはあるのだが。
 パンフの構成としてはベーシックなもので過不足ない。八丈島の歴史も考察されていて良い。但、批評は一切載っていない。30ページしかないので、もう少し量があると良いのだが。