夏にルビッチするためのチケット


 7/16〜7/20迄、有楽町朝日ホールで開かれる『ドイツ映画祭2006』の前売りが本日から発売されたので早速購入。
 新作の中では厳選してヴェルナー・ヘルツォークの新作「ワイルド・ブルー・ヨンダー」が、『人が住めなくなった地球。帰還できぬまま、無重力状態での生活を続ける宇宙船の乗務員たち。』といった内容らしいので観たい。それから前から観たかった、原発事故が発生して黒い雲から逃げ惑う「黒い雲」も。しかし、「黒い雲」は今冬公開というし、むしろ映写と音響の良い劇場で観たい作品なので新作はパスすることにする。
 それよりも、今回の映画祭で逃せないのが『ルビッチ再発見』で、「陽気な監獄」「牡蠣の王女」、そして「男だったら」「山猫リシュカ」が夫々2本立てで上映される。昨年の『ドイツ時代のラングとムルナウ』で素晴らしい生演奏を披露したアリョーシャ・ツィンマーマンが再来日するとのこと。
 ルビッチの初期作は昨秋アテネフランセで今回上映される「牡蠣の王女」も含めた、「パッション」「寵姫ズムルン」「デセプション」を観ているのだが、今回日本初公開とされる(非公式上映がなされたことがあるのかは不明)「陽気な監獄」「男だったら」「山猫リシュカ」が観られるだけに見逃すわけにはいかない。しかも、『ドイツ時代のラングとムルナウ』で圧倒的だったリョーシャ・ツィンマーマンの演奏付きなのだから尚更だ。
 昨秋観た4本中、「牡蠣の王女」は最も素晴らしかったので再見できるのは嬉しいし、初見となる「陽気な監獄」「男だったら」「山猫リシュカ」への期待も大きい。
 例によって朝日新聞が噛むと価格が跳ね上がるので、今回も『ルビッチ再発見』は《指定席1回券(演奏付き各回72席)》が一般で前売り2200円、当日2400円、《自由席1回券(演奏付き日時指定)》が一般で前売り2000円、当日2200円と高い。ま、指定席と言っても自分は有楽町朝日ホールの場合、指定席にされている指定席区域が好みではなく、もう少し前方の方が(座高の高い奴が来ればアウトだが)スクリーンが視覚いっぱいに収まるので好みということもあり、又単純に安く上げる為自由席を購入しておく。アテネフランセで「牡蠣の王女」を観た際は3/1以下の料金で観られたのだが、と思いつつ生演奏付きなので我慢する。
 『ドイツ時代のラングとムルナウ』の時同様、場内には確実にハスミン氏やら中原昌也阿部和重、ヒマなら青山真治も居ると予想。

http://www.asahi.com/event/de06/index.html