立ち読み 「創 2006年 10月号」「文学界 2006年 09月号」
「創」の森達也、佐野史郎、鈴木邦男による「太陽」対談が面白い。別に森達也と佐野史郎が顔を合わせているからと言って、対談のタイトルが『夢みるように眠りたいと思っていたら太陽が昇った』とかではない。
「文學界」の『シネマの記憶喪失』でも「太陽」。しかし、それよりも驚いたのは中原昌也が、シャンテのBOW30にマメに通い、金沢の鈴木則文にも参加したと語っていることで、そして「ドカベン」について、『これに肩を並べられるスポーツ映画は、「民族の祭典」ぐらい』と、なかなかにハスミフラッシュな発言をしていたが、しかし、この勤勉さは凄い。伝説に聞く「お葬式」以前の数年間の伊丹十三が、都内の小さな上映会に到るまで方々に出没して映画を観ていたみたいな雰囲気にも通じるような。