CM ANAの新CMは石坂浩二の金田一

molmot2006-09-25

「SKip【「あれ、乗れちゃった」 金田一耕助篇】」(ANA

2006年 日本 シンガタ+ワンスカイ+電通+トレードマーク+ロボット カラー スタンダード 30秒
演出/上田拓    出演/石坂浩二
http://www.ana.co.jp/anafan/cm/movie/asx/20_1_30s.asx:movie=wmv
 又は、ANAのCM紹介ページより動画再生可能。http://www.ana.co.jp/anafan/cm/#skip

 
犬神家の一族」公開を前にANAのCMに石坂金田一が起用された。先日よりテレビでのOAが始まっているが、ようやくネットでも観れるようになった。
 以前にも書いたように、石坂浩二金田一の扮装をするのは「病院坂の首縊りの家」以来27年ぶりではなく、90年代前半に自分が観た範囲では二度披露している。一度はBSでアガサ・クリスティの特番で夏樹静子とレポをする際に石坂は金田一の格好をしていたし、TBSで森口博子とやっていた料理番組「石坂・森口のくっきん夫婦」では番組冒頭のショートコントで、いきなり金田一の格好で入ってくるというネタがあった。
 その頃からでも既に15年程たっているわけだが、その時点ではまだ石坂浩二も老け込んではいなかったので、また金田一をやっても年齢は問題ないと思ったが、今回のCMを見るとやはり、かなり老け込んだ感はある。それは仕方のないことだが。
 とは言え、自分が1歳の時に終わったシリーズに延々と拘泥し続けて、前述のショートコントですら感動して観ていた身としては、映画公開前にCMにも起用されてという状況は、夢のようなもので、単純に喜ばしい。
 金田一とCMの組み合わせは、「女王蜂」公開に合わせた“口紅にミステリー”というフレーズで本編映像を使用した口紅のCMが有名だが、本来「女王蜂」DVD化の際に特典収録される予定だったが、直前に権利所有会社との問題があり見送られたようで、楽しみにしていたので残念だった。ただ、このタイアップは随分露骨で、本編に悪影響があり、母の形見の口紅と言いつつ思い切り新しかったり、加藤武は唐突に意味も無く時計台の前で“口紅にミステリー”と口走り、部下の小林昭二に突っ込まれるというシーンもあった。又、最近でも岩井俊二木村拓哉金田一で、多分に「犬神家の一族」を意識したパロディCMを作ったり、田辺誠一金田一のCMもあった。
 今回のCMはバックに「愛のバラード」を流したり、石坂が「わからん、さっぱりわからん。あの時いったいなぜ犯人は・・・?犬神家にいったい何が・・・?」と独り言を言ったりと、犬神を多分に意識した作りになっているが、金田一映画至上主義的に観ると、これは「病院坂の首縊りの家」のラストでアメリカに旅立った金田一の帰国の様子と考えて良いんでしょうね。