映画「サンクチュアリ」

molmot2006-10-16

245)「サンクチュアリ」  (ユーロスペース) ☆☆☆★

2005年 日本 レジェンド・ピクチャーズ カラー 95分
監督/瀬々敬久   脚本/瀬々敬久    出演/黒沢あすか 山下葉子 未向 下元史朗 外波山文明 武田修宏 光石研 長門勇

ゲスト:光石研×瀬々敬久

 偶々今日行ったら、ロビーに瀬々監督が居るんで、へーっと思っていたら、上映前にトークショーがあるという。全く知らなかったのでタコ社長が舞台袖から紹介するまで誰が登壇するかすら知らなかった。ゲストって光石研かよ。
 ケッコー東京のミニシアター系列では、単に告知されていたのに自分がチェックしてないからだけなのだろうが、いきなりトークショーが始まって驚くことがある。また客入りがそう派手じゃないので気付かないのだ。前も「ラマン」で安藤希とか急に出てきて驚いたことがある。いきなり宮台真司が出てきたりとか。大阪に居た頃なら、ゲストが来るとなると、また光石研クラスだと整理券が早々にハケるところだ。映画の一極集中の弊害などを思いつつ、肝心のトークの方は、これから「紀子の食卓」が上映されるんじゃないかと言うくらい8割方、園子温のハナシだった。
 タコ社長は「博多っ子純情」を称賛し、瀬々監督は「EUREKA」と「紀子の食卓」を褒め称るという、一体何の為のトークか不明になりつつ、話題は園子温に向かい、そー言えば、瀬々敬久園子温って接点があるようで無い様なと思っていたら、瀬々監督から語られた園子温との思い出は、獅子プロの助監督時代、伊藤猛を乗せてハイエースで関西まで行った時のこと。東京へ帰る段になって、伊藤が知り合いを京都から乗せてやって欲しいと言う。了承して行って見ると、乗り込んで来たのは園子温と藤原章だったという。この段階で既にハナシは濃い。世界で一番同乗したくない車の上でのハナシになってる。当時瀬々敬久は、頭脳警察の「ふざけるんじゃねえよ」(中島貞夫の「鉄砲玉の美学」のタイトルバックに流れるアレです)をヘビーローテーションしてたとかで、園子温は東京に着くまで延々コレを聴かされて閉口した由。到着して、藤原章からお礼にと貰ったビデオが「人糞作戦」で、園子温からは別に何も貰わなかった、とのことである。心温まるセピア色の思い出話を聞かされたところで、トークは終了した。 
 何か、唐突に濃いキャラがやたらと登場する心無いハナシを強引に聞かされただけな気もしないでもないが‥

 トーク全体の雰囲気についてのレポはeichi44さんとこで。コチラ
 
 因みに瀬々敬久の最新作「刺青-shisei-」は、来年1月13日よりユーロスペースでレイトショーとのこと。たぶん足立正生の「幽閉者 テロリスト」とユーロスペースで同日公開になる筈。足立×瀬々の新作同時公開とはなかなか危険な感じがして良い。誰か爆破予告でも公開記念に贈ったらどうかと。