古本 『魔と残酷の発想』『映画芸術 1990-SPRING No.359』
50)『魔と残酷の発想』 大島渚 (芳賀書店)
51)『映画芸術 1990-SPRING No.359』 (編集プロダクション映芸)
神保町を徘徊して2冊。
50)1972年出版のデビューから『白昼の通り魔』までの頃の文章を集めたもの。妙に高値がついていて、物凄くばっちいのに三千円とかするから控えていたが、1500円であったのでそう綺麗でもなかったが手頃な価格なので購入。
51)荒井晴彦編集長時代の映芸は、リアルタイムで買い始めたのが1994年だから、それ以前のものは古本屋で買い集めていたが、東京に比べて、大阪、神戸だと映芸の古本は安かった印象があり、苦もなく集められたが、東京は妙に高くて、今回も1500円したが、まあ、松田優作追悼号は珍しく売り切れたことで知られている(後に別冊形式で再編集して出版された)し、古書店で目にしたのは初めてなので、アテネに入り損ねたこともあり、買っておく。89年の日本映画ベスト・ワースト号でもあるので、荒井編集長の初々しいベスト・ワーストへの意気込みを感じる編集になっていて、この年と翌年までは、未だ選者に、双葉十三郎や、おすぎが居たんだなと。そういったヒトも居た方がバランスが取れて良いとは思うが。