田中登とピンク大賞

■単行本『映画監督 田中登
 ウルトラ・ヴァイヴから(?)来月、単行本『映画監督 田中登』と、スチール等を掲載したメモリアルブックが発売。


■第19回ピンク大賞 2007.4.14(土)新文芸坐
 恒例ピンク大賞だが、東京に住み始めても仕事の都合やらでオールナイトは不可だったので2003年、2004年は逃し、ようやく自分が行くようになったのは前々回からだが、以降すっかり毎年の楽しみになったのは、初めて行った時が、丁度『熟女・発情 タマしゃぶり』(たまもの)で林由美香が受賞した時で、非常に盛り上がり、女性も多くて超満員な祝祭的空間が心地良かったからで、見逃したピンク映画を追うだけでなく、場自体が良いので来ているという感じで、知り合いのピンク好きの女性に聞いても、やはり自分と同じく、前々回に林由美香目当てで来たらすっかり場が好きになったので以降毎年参加していると言っていた。
 チケットは昨日から新文芸坐で発売分は出ていたので、既に昨日立ち寄って購入したが、夜の段階でもう10番台の後半だった。
 ベストテン結果は、自分のようなせいぜい国映のやつを何とか追う程度の者ではわからないので、意外と『絶倫絶女』(おじさん天国)が首位に行かなかったんだなという程度の感想しかない。しかし、その分『絶倫絶女』以外は全て未見なので、それらの作品を一気に観れるので有り難いイベントでもある。『ふしだらな女 真昼に濡れる』が佳作だったので、上映されないのは残念という思いもあるが、これは『R18 LOVE CINEMA SHOWCASE』の次回に期待というところか。
 しかし『絶倫絶女』は、新宿国際、ポレポレ東中野に続いて三回目の鑑賞ですな。
 女優賞に吉沢明歩が入っているのが嬉しい。何故なら彼女のAVはかなり持っていて、新作はチェックしてるからと、そっと告白しておこう。
 特別賞の『女優・林由美香』は、三年連続受賞の林由美香と、ちょっとありえない本を出してくれた柳下毅一郎、林田義行、直井卓俊各氏に心からの感謝とお祝いを。
 とりあえずピンク好きの女性の傾向として、下元史朗と柳下毅一郎への異様な愛情を示す方が多いので(自分の知り合い数人のコアな方々は皆そう)、スケジュールが問題なければお二方共壇上に登られるだろうから、今回は狂喜乱舞状態やないですか。

第19回ピンク大賞


2007.4.14(sat) 新文芸坐

池袋駅東口徒歩3分 03-3971-9422
http://www.shin-bungeiza.com


開場 22:15 開演 22:30 終映予定 翌朝5:00


入場料 当日2500 文芸坐友の会2300
     前売2300(整理番号つき 新文芸坐窓口にて発売中。チケットぴあにて3/17より発売)


PGでの前売券通信販売も行います。詳細は追ってお知らせします。

ベストテン結果はこちら


タイムテーブル

22:30〜23:40 
表彰式  個人賞受賞者が登壇予定。


<個人部門>
監督賞  池島ゆたか(ホスト狂い 渇かない蜜汁、他) 
脚本賞  小松公典(悩殺若女将 色っぽい腰つき、他)
女優賞  藍山みなみ(絶倫絶女、他)
       青山えりな(ホテトル嬢 癒しの手ほどき、他) 
       吉沢明歩(悩殺若女将 色っぽい腰つき)
男優賞  下元史朗(絶倫絶女、他)
       吉岡睦雄(絶倫絶女、他)
新人監督賞  田中康文(裸の三姉妹 淫交)
新人女優賞  日高ゆりあ(美姉妹レズ 忌中の日に…、他)
          春咲いつか(昭和エロ浪漫 生娘の恥じらい、他) 
          青山えりな(ホテトル嬢 癒しの手ほどき、他)
          星月まゆら(新婚性教育 制服の花嫁) 
技術賞  創優和(撮影・悩殺若女将 色っぽい腰つき、他)
特別賞  女優・林由美香洋泉社刊 監修=柳下毅一郎) 



0:00〜0:25 
トークイベント  
当日までお楽しみの飛び入りゲスト紹介、  作品賞受賞作『悩殺若女将 色っぽい腰つき』関係者によるトークなどを予定



0:25〜1:25 
悩殺若女将 色っぽい腰つき 〈作品賞・脚本賞・女優賞・新人女優賞・技術賞〉
監督…竹洞哲也  脚本…小松公典  撮影…創優和  
出演…吉沢明歩青山えりな、倖田李梨、なかみつせいじ、柳東史
★2004年の新人監督賞、2005年の監督賞受賞に続き、本年はベストテン1、2位を独占した竹洞哲也監督。デビュー作でも主演を務めた吉沢明歩を久しぶりに主演に起用し、彼女演じる風俗嬢がひょんなことから働くことになったうどん屋をめぐる人間模様を軽快かつハートフルに描いた人情コメディエロス。個性的な俳優陣の演技合戦も見どころ。


1:35〜2:35 
昭和エロ浪漫 生娘の恥じらい 〈ベストテン5位・監督賞・新人女優賞〉
監督…池島ゆたか  脚本…五代暁子  撮影…清水正二  
出演…春咲いつか、池田こずえ、日高ゆりあ、津田篤、なかみつせいじ
★俳優デビューからのピンク映画生活25年を迎え、監督作もいよいよ100本を迎えようとしている池島ゆたか監督。本年もバラエティに富んだ作品を発表しベストテンに3本を送り込んだが、本作はタイトル通り「昭和」をテーマに、平凡な生活を送る一家の日常をあたたかく見つめた、ノスタルジックな空気に酔わせてくれる好編。


2:45〜3:50 
絶倫絶女(一般公開題『おじさん天国』) 〈ベストテン8位・女優賞・男優賞〉
監督…いまおかしんじ  脚本…守屋文雄  撮影…鈴木一博
出演…吉岡睦雄、藍山みなみ、下元史朗、松原正隆、小川はるみ
★2004年『たまもの』、2005年『かえるのうた』と2年連続作品賞を受賞し、その独自の世界観で多くのファンを獲得しているいまおかしんじ監督の最新作。巨大イカを釣ることを夢見る青年とその恋人が、地獄へ迷い込んだ好色なおじさんを救いに向かう…という奇想天外な物語をおかしくせつなく非日常感たっぷりに描き出した快作。


4:00〜5:00 
裸の三姉妹 淫交 〈ベストテン10位・男優賞・新人監督賞〉
監督・脚本…田中康文  脚本…内藤忠司、福原彰  撮影…小山田勝治
出演…麻田真夕、薫桜子、淡島小鞠、武田勝義、竹本泰志、吉岡睦雄 ★池島ゆたか、荒木太郎などの助監督を経験し、念願の監督デビューを果たした田中康文の処女作。不倫に溺れる姉とひきこもりの妹の前に養女に行った長女が現れる。男あさりを繰り返す長女には秘められた苦悩が隠されていた…。人生に傷ついた三姉妹の恋愛模様を繊細に描出し、新人離れした丁寧な演出で観客を魅了した瑞々しい一編。

http://www2u.biglobe.ne.jp/~p-g/pinkfes/19pinkfes.htm