宮崎駿新作『崖の上のポニョ』2008年夏に公開

http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20070319i414.htm


 公式発表が待たれていた宮崎駿新作が『崖の上のポニョ』と発表に。
 人間になることを願う金魚姫ポニョと5歳の男の子の触れ合いを描く、というものだそうで、<今回は、作画にコンピュータを一切使わず、水彩画やパステル画風の手書きで表現する。鈴木プロデューサーは「7、8割が海が舞台。手書きでどんな海や波が表現できるのか。それが監督の挑戦」と語った>という辺りが注目か。高畑勲のホーホケキョの宮崎版というところまでシンプル化してしまうのかどうか。
 ただ、鈴Pが<宮崎監督の長男で映画「ゲド戦記」を監督した吾朗さんが5歳だったころのことが、基になっているという>というのを態々流しているのとか、妙な勘ぐりを入れたくなるが。
 ともあれ、『もののけ姫』『千と千尋の神隠し』という流れから来れば、次は当然普通に考えれば、日本を舞台にした子供を描いた作品になるというのは分かっていたことなので、『ハウルの動く城』が細田守降板による、ジブリにあの規模の作品を監督できる人材が宮崎駿高畑勲しか居ないという問題からの職人的技術の切り売りに終始した突発的登板でしかなかったことを考えても、『崖の上のポニョ』は期待が高まる。