『創 2007年 07月号』

)『創  2007年 07月号』 創出版

創 (つくる) 2007年 07月号 [雑誌]
 自慢にもならないことだが、『噂の真相』と『創』は立ち読みで済ませるというのが中学以来の自分の慣習で、大学に入った時、購買で、めちゃ可愛い女の子が普通に『噂真』を買ってたのを見て衝撃を受けたとか、そんなこともあったが、兎も角買ったことなかったのだが、今回初めて買ったのは「映画界の徹底研究」という特集に惹かれてのことで、昔はキネ旬でも興行分析を細かくやっていたが、今は、何かと気兼ねすることもあるのかデータの提示に毛が生えた程度のことしか書いていないし、一般誌が映画特集をやっても、時ならぬ日本映画の隆盛といった呑気なことしか書いておらず、一時期頻繁に日本映画を特集していた『広告批評』も3年ほど途絶えて今号で久々に取り上げたと思ったら、やはり映画というのは、日々更新され続けるもので、新作と旧作を平行して観ていかなければ、この程度の取り上げ方になってしまうと思ったが、何にしても製作、興行側からの分析をする一般誌が無いので、そこに触れていたのが『創』だったということで購入する。
 各社の分析、森昌行、『Always 三丁目の夕日』P、根岸吉太郎山下敦弘若松孝二インタビューと並びも良い。
 若松の『実録・連合赤軍』製作費はキャッシュで2億、例のカンパで集まったのは500万程度とのこと。シネマスコーレを担保にして自身の別荘を破壊して製作した作品だが、編集で4時間あったのを何とか3時間10分にしたとのことで、興行的にも尺が長い分、大変だろうとは思う。