『私の絵日記』

5)『私の絵日記』 藤原マキ  (学習研究社)  

私の絵日記 (学研M文庫)
 藤原マキの全盛期については知るところが少ない。初めてその姿を観たのは、大島渚の『新宿泥棒日記』だと思う。つげ義春の妻と知ったのは、それからどれ位経ってからだったか。
 飾り気の無いイラストも良いが、それに添えられた短文と、あとがきで夫つげがその内容の真意をひっくり返して行くのは、或る意味残酷だが、それが冷たいとか、憎しみを感じさせない。