『キネマ旬報 2008年1月上旬号』『Esquire (エスクァイア) 日本版 2008年 02月号』『ロック画報 (22)』『エクス・ポ』

)『キネマ旬報 2008年1月上旬号』  キネマ旬報社
)『Esquire (エスクァイア) 日本版 2008年 02月号』  エスクァイア マガジン ジャパン
)『ロック画報 (22)』   ブルースインターアクションズ
)『エクス・ポ』  HEADZ

キネマ旬報 2008年 1/1号 [雑誌]

キネマ旬報 2008年 1/1号 [雑誌]

Esquire (エスクァイア) 日本版 2008年 02月号 [雑誌]

Esquire (エスクァイア) 日本版 2008年 02月号 [雑誌]

ロック画報 (22)

ロック画報 (22)


 久々に雑誌だけで一気に五千円が飛ぶ。
 『キネ旬』は良いとして、『Esquire』は、如何にも年末に読む映画特集をやる雑誌に相応しい内容で、どーこー言いつつ、パラパラとめくるには良い。それよりも、この特集から派生した上映が素晴らしい。来年1/5〜1/14迄、シネセゾン渋谷で『進化する映画×リアリティ』と題して、↓の如き作品群が上映される。
http://www.esquire.co.jp/event/2008/cinematheque/
 『パルチザン前史』をシネセゾン渋谷でやるとか、『エロ事師』『三里塚』、と言ったタイトルも飛び交うが、やはり何といっても、ずっと観たかった『チチカット・フォーリーズ』『死神博士の栄光と没落』『ざ・鬼太鼓座』が観れるのがこの上ない喜びで、この機会を逃さないようにしたいと思う。
 『ロック画報』は2年前の号だが、『青春の蹉跌』のサントラが必要になった為。レコードは出ているが、CD化されていない。
 そして、既に方々で話題になっている『エクス・ポ』をようやく入手した。
 夕方、青山ブックセンター本店で買おうと思ったら無い。レジで尋ねると、今日入荷する筈だったんですが、という答えだったので諦めかけていたら、あそこに来てた箱かも知れないと店員が取って来て開けた箱には、果たして『エクス・ポ』が入っていた。尋ねて良かった。本当に上記画像と同じA4の封筒で売っていた。中身が見れないので、そのまま購入するしかない。ペラペラの封筒に千円というのは明らかに高いのだが、封筒に書かれている執筆陣の何人かには期待するものがあるので、何の躊躇もなく購入したが、さて、どれぐらいの広がりと、どういった層が購入するだろうか。執筆者は、下記の通り。これらの内容が、恐ろしいまでにビッチリと隙間なく文字で埋められている。
 第一印象は懐かしいというものだった。恐らく全盛期はもっと遡るのだろうが、90年代中盤に自分がこの手のミニコミ、フリーペーパーを手に取るようになった頃にもこういった形態のものはよく見かけた。扇町ミュージアムスクエアで映画を待ちながら読んで過ごしたり、梅田のレコード店のレジ横で、といった記憶と共に思い出す。現在においては、それを千円出して、密封された状態で買わなければいけないわけだが、この執筆陣を持ってきて中身を読めない封筒詰めにするというのが、やはり面白い。16ページにビッシリと詰め込まれている驚きだけでなく、まだ全部読んでいないが、松江哲明の『あんにょん』シリーズ第二弾(笑)にして新作『あんにょん由美香』について書いたものや、ギャラダウン要求を呑まずに降板した中原昌也の『EYESCREAM』で連載していた日記『親指王子ケイタイ日記』が本誌に引っ越して再開されたりと、この段階で既に自分は満足気味だが、まだまだ読み切れないほど詰め込んであるので、しばらくは眺めては放り出しを繰り返しながら、この濃縮過ぎる新雑誌を読むことになる。

雑誌名:エクス・ポ/ex-po
発行:HEADZ
編集発行人:佐々木敦(HEADZ)
デザイン:戸塚泰雄(nu)
定価:1000円(税込)
2007年12月20日創刊(隔月刊)


《創刊号の内容(25コンテンツ)》


●連載
古川日出男異種格闘技連続対談フルカワヒデオプラス」
「第1回:iLL aka ナカコー(中村弘二,exスーパーカー)」
吉田アミ雨宮まみ「アミ&まみのお悩み相談室」
西島大介マンガっちはアニメが大好き」
中原昌也「親指王子ケイ勺イ日記2」
松江哲明あんにょん由美香
鈴木謙介「うろ覚えの"J"ポップ時評」
福永信福永信の、この常設がすごい!」「福永信の、この饒舌がすごい!」
ジムオルーク「シネマ・ユリイカ
冨田明宏「アニソン〈裏〉入門」
大谷能生「さよならの言い忘れ」
青山真治「3弦と4弦の間にバスタムを」
生西康典「中心の行方」
藤井仁子「また歌うために」
岡田利規チェルフィッチュ岡田利規の超口語批評」
豊崎由美×仲俣暁生×佐々木敦「新刊小説書評鼎談プロフェッショナル読者論」


●連載小説
荻田洋文「\OUR VOICE」
富永昌敬「シャーリー・テンプル・ジャポン・パート7」
円城塔「後藤さんのこと」


スペシャ
山本精一「画展]誌上ギャラリー
宮崎誉子「ランダムケータイレビュー」
榎本俊二(『ムーたち』)インタビュー
七里圭(『眠り姫』『ホッテントットエプロン・スケッチ』『マリッジリング』)
インタビュー
渋谷慶一郎×東浩紀×佐々木敦「音楽、モダン、ポストモダン


●マンガ
スズキロク「アンドハニー」
宇波拓/泉智也「クレーターに咲く花」


http://www.ex-po.net/